Episode 32 ページ33
赤司side
赤「おはよう」
A「おっおはよう、」
赤「…A、ちょっといいか」
A「あ…えっと、うん。いいよ」
────
──
赤「ほら、おいで」
A「うん…」
ストンとソファに腰をおろしてすぐ溜息
こんなに元気ない彼女を見るのは初めてだ
赤「なにか…あった?」
A「いや、なにm(赤「なにもないわけないじゃない
か」
A「あ、はは…笑」
少し流れる沈黙
こういう雰囲気は苦手なはず、なのに頑なに唇を瞑って
黙り込んだまま。俺のことなんか絶対に見ようとしない
赤「追い詰めるような真似までしてごめん。ただ、俺は
元気ないAをあまり見たくないんだ」
A「征くん…」
赤「…俺じゃ話すに値しない只の幼馴染みだよな」
A「そっそんなこと…ないよ」
チクッ…
実際俺は彼女が何に思い悩んでいるのか既に察している
後は本人の口から事実を話して貰ってスッキリして欲し
かっただけなんだが、
・・・こんなにも辛いものなんだな
好きな女の心に寄り添う権利を持てないのは
赤「一人になりたい?」
A「一人は…ちょっと、やだ(ボソッ」
赤「じゃあ俺はキミの傍にいてもいいかな」
A「、申し訳ない…よ。征くんに」
赤「気にするな。俺がそばに居るからといって無理に話
そうとしなくていいし、黒子みたいに空気だと思ってくれて構わないから」
A「ぷっ…w今サラッと毒吐いたね」
赤「ふふ、キミの前だとつい気が緩んでしまうよ」
あぁ、やっと笑ってくれた
俺が愛してやまない笑顔をやっと見せてくれた
A「ごめ…ちょっツボった笑」
赤「たぶん…俺もっ笑」
A「ふふっ…やば、いっひひはははっwww」
赤「やめっ、笑うなってちょ…あははっwww」
二人して肩を震わせ笑い転げた
外では雷鳴轟き豪雨が襲っているというのに、ここだけ
は雲一つない快晴空が照らしてくれているようだった
赤「ねえ、マリ〇カートでもやる?笑」
A「てかこの家マ〇カーあったの!?」
赤「あれっおかしいな…言ってなかったっけ」
A「絶対言ってないですホントですマジです」
赤「まあいいか。やろ?」
A「そうだね笑」
警報のおかげで練習が潰れてしまったが、
今日みたいな休日があってもいい、そう思えるような
一日の始まり
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作者名:栞乃 | 作成日時:2019年2月17日 23時