元帝光中の愛され姫【黒バス】

ー過去ー赤司side ページ14

珍しく部活がない日の朝、廊下を歩いていると職員室の前でウロウロしている女の子を見つけた。






声をかけるとビックリしながらも振り向いて






『えっ、あ、私転校してきました、真宮といいます。』




っと綺麗なソプラノの声で自己紹介を始めた。








まず、自慢じゃないが俺を見て顔を赤くしない人は今までにいないと言ってもいいだろう。






でも、彼女は表情さえも変えず、真っ直ぐに俺の目を見てから頭を下げた。








朝から興味が湧いた。







そして、もう１つ…感情が湧いた。








．









パッと顔を上げた時、思わず見惚れてしまっていた。









クリーム色の髪に、ぱっちりと透き通ったエメラルドグリーンの大きな瞳、スタイル抜群の身体、





そして






向けられた天使の様な笑顔。






容姿は綺麗なのにどこか幼さと可愛さを兼ね持っている。





全てが魅力的に感じた。






固まっている俺を見て不思議に思ったのか、首を傾げて"あのっ"っと声をかけてくる





その後、職員室の場所を教え、教室に戻ろうとおもっていると、






名前を聞かれた。









正直、知られていない事に驚いた。





転校生に知られていない事など滅多にないから…






必死に自問自答を繰り返す彼女を見ていると、本当に知らないんだな、っと分かった。








俺は心のどこかで思った







この子がミーハーじゃなくてよかったと…









名前を教えると、嬉しそうに微笑み、お礼を言うと急いで職員室に入って行った。








同じクラスだといいな。





こんなにも女性に魅力を感じたのは初めてだ。









赤司sideーEND

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