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蜂は警戒心が強い ページ3

涓「蜂冥ちゃーん、ごめんね?太宰さんが行方不明で、探しに行かなきゃなんだ、書類終わってなくてさ、やってくれる?」

私に話しかけてくる、薄桃色のロングヘアをハーフアップにしている少女
巴坂 涓 (ともえざか しずく)
ことある事に、私に書類を押し付けてくる。
今日は太宰さんを探しに行く口実らしい。

『わかりました、巴坂さん、序に下の名前呼ばないで下さい。』

仕事を断ったり、反論したりするとすぐに泣く精神面の弱い女。
何故武装探偵社で働けているかは巴坂さんの異能力が強力だからだ。



涓「ね〜え、ほぼ同い年でしょ、涓でいいよ?友達でしょう?ねっ?敦くん」

彼女の異能力は確か、万物を操れる
とても珍しい異能力なので、様々なところから狙われているらしい。



敦「うん!敬語で喋られると、距離感じちゃうし、タメ語でさ?」

此方は中島敦、元は指定害獣だったが保護されて武装探偵社にいる
異能力が虎に変身する異能力で変身している間の記憶がなかったらしい。
過去に囚われ他人に認められないと自分の価値を見い出せない愚か者



『ねぇ、巴坂さん、中島さん』

巴坂さんと中島さんは私を同い年だと思っているらしいが私は十六歳
学校も面倒くさくてずっと行ってない、半分ニートの人間だ。
学校に行って授業を受けても全てがわかりきった内容でつまらない。
素性を隠し、武装探偵社に入社した。
いつの間にか私と巴坂さん中島さんは友達になっていたようだが、記憶が無い。



涓「どうしたの?蜂冥ちゃん」

少し首を掲げて、巴坂さんが言う
血色がよくでも透き通っていて隈がない顔
羨ましい、心の底から

『私達って、友達なんですか?其れに下の名前で呼ばないで下さい不快です。』

友達の定理は様々ある。
自分が友達と思ったら友達
両方共に友達だと思い合ったら友達
様々だが、私は友達の定理を知らない。
友達と言うものはすぐ裏切り、すぐ決別する。
そんな物は私は欲しいとは思わない。

涓「え?蜂冥ちゃん?」



下の名前で呼ばれたのも不快だった。
何も知らない人間に気安く【蜂冥ちゃん】なんて呼ばれて。
私の名前の由来も知らず
ニコニコとこちらを見て、言う

敦「冩埜さん?」

中島さんだってそうだ、他人に頼ることしか出来ない愚者
他人に同情するしかできない愚か者

『友達の定理とはどういう物なのですか?私達は何時の間に友人関係になっていたのですか?
再三申し上げますが、下の名前で呼ばないで下さい!』

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作者名:るく。 | 作成日時:2022年3月30日 21時

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