女の子の香り ページ8
…めっちゃ良い香りする。
私、匂いフェチかもしれん。
おい待て。早まるなっ、兄さん達！
手に持っている土器やら、バールやらを
置けっ！
トト子姉さんに当たったらどうすんだ！
｢今日トト子ちゃん、泊まっていくの？｣
｢そうじゃ無かったら、Aに会って
すぐに帰ってるわよ！｣
｢僕達、何気に酷い事言われてない？！｣
ふんふふん。
今日は兄さん達6人で寝るがよい。
7人用の布団はさぞ広くなるだろう。
自分の部屋でトト子姉さんと寝るもんね。
自分の部屋あるんだよ。
…図書部屋ね。
そこに布団敷いて寝る。
あの煩そうなクリスマスカラーに
何か言われる前に自室に篭ろう。
｢トト子姉さん！私の部屋行くよ！
兄さん達おやすみ！｣
｢トト子ちゃん持ってっちゃうの〜？｣
｢華が無くなるぅぅぅ。｣
｢そうだぞ、俺達は華に与える清らかな水の存在なのだかr((うるせぇ。｣
｢兄さん達ってまずまず清らかじゃないよね。｣
はんっ！
兄さんと居るよりトト子姉さんも数千倍楽しいよね！
てことで、自室のお布団にダーイブ！
姉さんから今流行りの物とかを教えて貰い
教養を身に付けていた。
翌朝、隣の部屋は煩すぎた。
いつもあんな所で寝ていたのか私は。
凄いな。
そしてチラリと時計を見てみるとなんと9時。やばい学校遅刻じゃん！
母さん起こしてっ！
急いで朝の身支度をしていると、先に起きていたトト子姉さんと、ご飯を作っていた母さんに笑われた。
え、何で？
口元に歯磨き粉でもついてる？
｢A。今日は土曜日よ。｣
｢マジですかっ！？｣
｢今日が土曜日じゃなかったらトト子、
泊まりになんて来てないわよ！｣
それもそうだね！
｢一緒にご飯食べよ！｣
｢お味噌汁作ってからね〜。｣
…冷めちゃうから先食べるもん。
美味しいホカホカご飯をゆっくりモグモグしていたらトト子姉さんが来た。
｢なっ！A！
待っててくれるんじゃなかったの？！｣
｢はって、ねへさんおほいんはもん。
(だって、姉さん遅いんだもん)｣
｢…Aはお味噌汁いらないのねぇ〜。｣
｢いるいる！お味噌汁飲みたい……｣
｢じゃあ、トト子のご飯温め直してきてくれない？
そうしたらお味噌汁よそってきてあげるわよ？｣
なんなりとお申し付け下さい！
という事で、姉さんと2人で台所に行った。
あれ？
姉さん、台所にどうせ行くんだったら私必要あった？
…口には出さないよ。
お味噌汁無くなったら嫌だし。
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作者名：イチゴミルクティ。 | 作成日時：2021年3月16日 20時
