模試中止を切実に望む ページ48
あはは、と苦笑いする小塚。
ほんとゴメンて！！
｢悪いんだけどさ。
ちょっと出られる？
例の事件のことで急いで見てもらいたいものがあるんだ。
アーヤにも言ったんだけど、
30分後に駅で待ち合わせしたい。｣
……そういえば今日って三谷大塚じゃね…
いや今思い出すことじゃないけど。
｢…今日、三谷大塚だよね。｣
｢だから朝しかないんだよ。
アーヤも交えるとなると。｣
｢アーヤも必要なんだ？｣
｢そういうこと。｣
｢大天使アーヤを拝めるなら行く。｣
｢大天使…｣
引き気味の小塚は気にせず、電話を切る。
そして大欠伸をしながら、着替えて駅にGO。
目を覚ますため緑茶を自販機で買い、飲んでいた。
ニッッガい。
……てか早すぎたわ。
約20分程、暇だよっ！
あっれぇ。
そう言えば三谷大塚の課題やってない。
小塚の、写させてもらお。
利用するようで悪いがな…
いや実際に利用してんだけどさ。
朝ごはん食べてくりゃ良かった。
コンビニで買おうか。
おにぎりか何か。
そんなつまらないことを迷っているうちに
小塚が来た。
｢おはよー、三谷大塚の課題写させてー。｣
｢おはよう。
課題やってないの？
もうすぐ首都圏模試だけど。｣
第一声がそれ…？、と言われたが気にせん！！
気にしなさすぎと言われても仕方がないが気にせん！
｢首都圏模試なんか、予算不足で中止になればいいのに。｣
｢予算とか関係あるんだ…｣
あるんじゃない？
教員のお給料とか。
テスト中巡回するの、本当面倒くさそう。
つまらなそうにプリントをぺらぺら捲ってるよね。
そりゃ暇だわな。
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作者名：イチゴミルクティ。 | 作成日時：2021年3月16日 20時
