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共感性羞恥 ページ41

sideA



ふははっ、楽しいね。


あの黒木大先生をハメられるとは…!



私の力も大したものだよねー。




ルンルン気分で舞い上がっていると、
黒木が話題を変えた。



「よし、2人の機嫌がなおったところで
若武先生、事件を説明してくれ。」



そう言われて若武は一つ咳払いをした。



「よし…

だが話は依頼人の口から直接聞いた方がいいだろう。


図書室に行こうぜ。」



最初の“よし”は何?

要らなくない?



やる気満々に立ち上がった若武とは反対に、
上杉はボヤいた。



「あぁ、こうしていつもいつも若武の世界に引きずり込まれていくんだ。


もう11月だってのに。

くっそ、墓穴を掘ってる気分だな。」



いいじゃないか、才能の塊なんだから。


嫌味にしか聞こえん。ふんっ。




そして図書室に向かう。



あ、有田先生って可愛い。


堂顔だから綺麗って言うより可愛く見えるのかも。



ゴメンなさい、ヤイて。


敵うわけが無いッス。




「本のページが消えてしまったのよ。」



私達を振り向いた。



若武達、絶対違うとこ見てんでしょ。



その辺はウチの兄さん達とさほど変わらないクズよね。




ぐぬぬ…

下を向くと自身の薄さが分かるんだよな。



脂肪、お腹や足には溜まるのに…


非合理的な体だよなぁ…




「ほらね。」




有田先生が見せてくれたのは、
小さなサイズの受験雑誌だった。


51ページ52ページ、
73ページ74ページ、
99ページ100ページが無くなっていた。



「昨日見つけたの。」



「ちょっと見せてください。」




目いっぱい気取ってんね、若武。

お得意の演技で。



そして受け取ってからザッと目を通していた。



すると、いきなり雑誌を私に押し付けてくる。



「A調査員。」




うぇっ!誰だよ!


思わず私達は体を強張らせ、顔を見合わせた。



気持ちワルイ…



有田先生は笑いを堪えようとして横向いてるし。



先生、堂々と笑って若武のメンタル崩壊させちゃえ。




すっごい恥ずかしい中で、
まだ続けようとする若武。



今すぐやめて、死にそう。

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設定タグ:探偵チームKZ , おそ松さん , 夢主   
作品ジャンル:ギャグ
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作者名:イチゴミルクティ。 | 作成日時:2021年3月16日 20時

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