不貞腐れんぞ…私が ページ39
「だって有田って美人じゃん。」
どこか嬉しそうな黒木。
全く知らんよ、そんなの!!!
ジト目で黒木を見ていると、若武が叫んだ。
「えーっ!!
俺そんなの思わねーぜ。」
「黒木が言ってる美人ってのは、グラマーのコトさ。」
そう言う上杉の言葉で、男子4人は目を合わせて微妙な表情で頷き合い、同時に言った。
『よし、事件解決のために頑張ろう。』
私はすかさず言った。
「へーへー、すいませんでしたねーっ!
全体的に薄っぺらくてーっ!」
アーヤも叫んだ。
「リサーチ料は?
それがハッキリしてないんじゃ、引き受けられないでしょ。
だってコレは“仕事”なんだもの。」
そんな私達に、男子4人は驚いていた。
「二人…何、怒ってんだよ。」
美人でグラマーなら、男子は何でもOKって言うことが、よ〜く分かった。
控えめに言って、ふざけんなって怒鳴りたいわ。
…私のただの嫉妬ってのは百も承知してんだけどさ。
八つ当たりせずには居られないんだもん。
アーヤみたいに可愛くもないし、ペラッペラで薄いんだもん、全体的にさ。
何が、とは言わんけど。
ケッ。
アーヤも神妙な表情してるけど、何考えてるんだろ…
そんなに可愛い
もうこの世で私を救っている人は居ないのか…(?)
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作者名:イチゴミルクティ。 | 作成日時:2021年3月16日 20時