付き合うなら ページ26
「A、付き合うつもりの子はいないの?」
母さん……
サラッと爆弾投下しないでくれる…?
「皆タイプが違ってるから、1人でも
付き合いたい子、居るんじゃないのっ!?」
……すぐそういう事に結びつけるんだから。
兄さん達が彼女居ないから必死なんだよ、母さんも。
「付き合うとか付き合わないとかじゃないの!
そして付き合うとしたら、彩ちゃんっ!!!」
「何っ!付き合うだと!
誰だ彩ちゃんと言うのはっ!」
「違うって言ってんじゃん父さん!
いや、彩ちゃんと付き合いたいのは否定せんけど!」
何なの!この両親!
彼氏にこだわりすぎてる!
高校生とかになって彼氏居なかったらヤバいって!
毎日聞かれるよ!
「違わないだろ!」
「仲が良かったな。」
余計な事を言うなっ!
こんのトラブルメーカー上2人っ!
「もう寝るからっ!明日早いし!」
明日早いかは知らないけどっ!
無責任なことを告げて
7人用の布団のど真ん中に寝転ぶ。
もう、困った家族だ…なんて思いながら。
side彩
ふふっ。昨日はとてつもなく楽しかった。
皆で協力して事件を解決するワクワク感と、
スリルは忘れないと思う。
上機嫌で、朝家を出たら
ママに不審がられたけどしょうがないよね。
今日の秀明でまた皆に会えるのが待ち遠しかった。
すると、いきなり目の前が真っ暗に。
立ちくらみっ?!
「へへっ。彩ちゃーん!誰でしょーか!」
わわっ!Aちゃん!
「Aちゃんでしょ…」
「えぇ……何でわかったの……」
と、少し失礼なことを言う。
私は天才じゃないから良いけどね…
そりゃ、声で分かったんだよ。
「ま、良いや。
彩ちゃん!林間学校あるでしょ?
その時、ペアにならない?」
「えっ!いいの…?
…今井さん達は?」
「んっ!良いの?!」
逆に驚かれた。
断るとでも思ったのかな。
「今井さん達?なんで?」
「だって、Aちゃんは今井さんのグループに
居るでしょう?」
「グループ?そんな事決まってたの?
いつも通り居眠りしてた時、決まってたのっ?!
えっ、えぇ…先生ひどーい…」
あぁっ…焦れったい。
「今井さんと仲良いでしょ?
そうしたら私なんかとペアになっても良いの?
…って聞きたかったの!」
数秒キョトンとしていたAちゃんだったが、
意味がわかったらしい。
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作者名:イチゴミルクティ。 | 作成日時:2021年3月16日 20時