自業自得だけど… ページ15
何だコイツら。
腐りきってるんだけど。
コイツらより、兄さん達の方がよっぽどマシだよ！←
外道め。
カラ松兄さんの、二重の意味で重く痛い拳でもくらえ！
非常識人間がっ。
なんて思っていたら口に出ていたらしい。
｢誰？カラ松兄さんって。｣
｢彩ちゃん、今すぐその名前を忘れるんだ。
良い子だからね。｣
いけないぞ。覚えちゃだめだ。
何で呟いてしまったんだ。
愚かな自分め…
｢そのコンビニ強盗、くい止めなきゃマズくね？｣
｢上杉先生の言う通り。
マズイから匿名でこの録音テープを警察に送っとく。｣
｢ええっ！おいっ！俺達が調べたんだぞ！
せめて名前ぐらいは言っても良いだろ！？｣
え、若武ってバカなの？
私達が盗聴した事バレるでしょ…バカ…
｢若武、僕らの名前を言うのは…
怒られに行くようなものだよ。｣
｢なんだよ！じゃあ俺らの努力は
骨折り損のくたびれもうけって事か？！｣
おまけにマウンテンバイクは返って来ないし、小遣いもストップだぁ！！
半泣きになりながら叫んでいたが
知らない。
あの腐った奴達は論外だけど
そもそも、若武が
｢若武、これは諦めるんだな。｣
｢若武が誰にも知られずに良い事をするなんて、今世紀最大の事件だ。｣
｢お前らのマウンテンバイクじゃないんだ。
勝手に言ってろ。｣
ヤケになって横を向いたのでさすがに
可哀想になってきた。
｢若武。
ウチの兄さんが河川敷から
拾ってきた自転車いる……？｣
｢要らねーよっ！！！｣
えぇ……何だよ。
若武の事を思って言ったことなのに。
私は善良すぎる市民。
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作者名：イチゴミルクティ。 | 作成日時：2021年3月16日 20時
