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「おいしかったです」
そう言いながら店内から出る
お会計は割り勘にした
涼太君は払うって言ってくれたけどポインセチアの事もあるし
私が半ば無理矢理、割り勘に。
「うーん、おいしかった〜！
ありがとう、誘ってくれて」
涼太「どういたしまして」
それからは沈黙で、
だけど、無理に話題を出そうとは思わない
話さなくても、気まずくない。そんな雰囲気
涼太君の隣に馴れてきたのかもしれない
すごく落ち着くようになった
そんな優しい沈黙を破ったのは涼太君だった
涼太「…隼とはどうなの」
「へ？」
そんな質問。
隼とはどうなの
どうなんだろう。自分でもわかんない
「どうして？」
涼太「ん、いや、なんとなく」
そう言って涼太君は薄く笑う
…違う、涼太君の笑顔はそんなんじゃない
さっきの焼鳥屋さんの時みたいな笑顔がいちばん綺麗だよ
きっと、涼太君は気をつかうのが怖いほどに上手なんだろうな
自分の意志は人一倍強く持ってるのに、
それを押し殺してさっきみたいに笑う。
それがとてつもなく上手。
…そんなの悲しい
「涼太君、」
涼太「…ん？」
「私には何も言わなくて良いし、何でも言って良いよ」
涼太「…うん。」
「隼のことはね」
少し胸が苦しいけど、話そう、
「隼のこと、昨日涼太君に会った時、諦めるって言ったよね」
涼太「うん、そうだね」
「…けど、やっぱり無理だった笑」
…あ、今私すごく酷い顔してるかもしれない
無理に笑って､、さっきの涼太君と一緒
笑って誤魔化すなんて、だめだね
「昨日今日で何いってんだって言われるかもしれないけど、
今日の朝、隼に会って､、もうダメなんだ。
ぶわぁーって好きが溢れてきてね」
「片想いなんだって痛いくらいわかってるけど
クリスマスまでの2日間だけ、まだ好きでいようかなって」
「隼の恋がうまくいったらしっかりお祝いしてあげようって思って」
思ってる事、何も隠さずに全部言った
応援するって言ってくれた涼太君に嘘言うのも嫌だし
…けど、言葉にするとすこし辛いな
イルミネーションが施されてキラキラと光る木々を見上げながら
ふぅって息をついた
それと同時に身体が横に傾いて
暖かいものに包まれた。
…それは怖いくらいに優しくて暖かい。
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hinayuzuhamama1(プロフ) - 面白いです。涼太ファンなので、最後くっつくのか気になります。更新楽しみしてます。 (2017年8月1日 6時) (
レス) id: 9a972645b7 (このIDを非表示/違反報告)
みかん大福。(プロフ) - YOSHIKAさん» ご意見ありがとうございます！これからも楽しみにしていただけると嬉しいです笑 (2017年5月26日 18時) (レス) id: ab55e808b6 (このIDを非表示/違反報告)
みかん大福。(プロフ) - まきまきさん» 嬉しいです、ご意見ありがとうございます！ (2017年5月26日 18時) (レス) id: ab55e808b6 (このIDを非表示/違反報告)
YOSHIKA(プロフ) - いつも更新楽しみに読ませてもらっています。オチは隼くんでお願いします♪♪ (2017年5月22日 4時) (レス) id: 1c3abe8e33 (このIDを非表示/違反報告)
まきまき - このお話とってもおもしろいです。更新楽しみにしています。小森でオナシャス。 (2017年5月21日 19時) (レス) id: 0b8875d64a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかん大福。 | 作成日時：2017年4月30日 9時
