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君と。〜4〜 ページ6
放課後。何の部活にも所属していない私は、家へと向かっていた。
『あぁぁぁぁ!なんで上手く話せないのぉぉぉぉ!!』
絶対周りから変な目で見られるくらいの大声で愚痴を吐きながら、私は歩き続けた。
***
『ただいまぁ』
何処からも、返事はない。と言うのも、うちの両親はいつも私が起きる頃には会社へ出勤しているし、私が寝る頃に帰ってくる。だから、まともに話さないのだ。別に孤独だと思ったことも、泣きたくなったこともないが、それに矛盾して少しは寂しい。
幼い頃はたくさん遊んでくれた両親だ。私も頑張らないと。
一人で夕食を食べ、風呂に入り、寝る。これが当たり前になってきた。
『お母さん、お父さん、おやすみ。』
独り言を呟き、私は眠りについた。
私にはそのとき、明日自分の身に起こることなんて予想もできなかった。
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作者名:柚琉來 | 作成日時:2017年8月16日 19時