【文スト】失敗作少女の逆転トリップ人生！！

失敗十六個目 ページ18

『ご馳走さまでした〜！』

全てのスイーツを食べ終え満足げにため息をつく私とエリス嬢。

「ほ、本当に全部食べた…！！手前、何処にあんな量のもン入れたんだよ…？」

中也さんが慄いたように言う。いや、残したら勿体無いじゃん。

追加でオランジェットとブリュレ頼んだけど、完食した。美味しく頂きました。

『甘い物は別腹って言うじゃないですか。あれですよ。アレ。』

「Aの言うとおりよ！チューヤは全然分かってないわね！！」

中也さんは分かりたくもないとでもいうような顔をした。え、微妙に傷付く。

「エリスちゃんも君のことを気に入っているようだ。いつかまた、エリスちゃんと一緒にお茶してくれるかい？」

『えぇ、喜んで。私も久しぶりにすごく楽しかったです。』

エリス嬢はまた会えるの？！、と言うかのようにぱあっと明るい表情になった。

『あ、これ私の番号です。また呼んでくださいね。』

「あぁ、有難う。じゃあ、これは私の番号。暇な時、何時でも掛けてくれ。」

よかった。番号の交換できた！！武装探偵社の
皆さんには、一方的に渡しただけで交換してないんだよね。

『そろそろ帰りますね。お元気で…エリスちゃん、またね！』

「？！うん！！またね！！」

嬉しそうにぶんぶん手を振るエリス嬢に
手を振り返すと更に激しく振り出した。

こうして見ているとやっぱり年相応…まぁ、幾つか詳しくは知らないのだけれど…そんな所があるのだなぁと思った。

無言で会釈する中也さん、笑顔で小さく手を振る森さんに軽くお辞儀をした。

そしてそのまま、ヨコハマの人の雑踏に紛れ込んだ。

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