31話 ページ33
ガーデンテラス
羽風くんに呼び止められ中
早く流星隊のキッチンカーに行きたい…
どのようにして逃げるか困っていると
「えいっ…♪」
「痛っゆるい言い方の割には本気でチョップしたよね奏汰くん！？」
「うふふ、『わるいこ』には『おしおき』しないといけないので〜」
さすが特技が手刀なだけあるな…
「俺はただAちゃんと楽しくお話してただけだよ…っていつの間にか奏汰くんの後ろに隠れちゃってるし…もうウザったくしないからこっちおいで♪」
それに対してブンブンと首を横に振る
「かおる、きらわれちゃいましたね」
相当落ち込んだのか持ち場へ戻っていった
『奏汰ありがとう』
「どういたしまして〜」
すると物陰から忍くんが出てきた
どうやら今までの出来事を目にしていたらしい
『助けようとしてくれたんだよね、その気持ちだけでも嬉しいよ』
「うう…A殿っ！」
せっかくなので一緒にキッチンカーへ向かう
え、何これ
ここだけ異様に列が長いんだけど…！？
「ただいま〜♪」
「奏汰！お前どこに行ってたんだ！」
「ん〜『すいぶんほきゅう』してました」
だからこんなに機嫌がいいのか
それに引き換え翠はぐったりしている
『翠、大丈夫？』
「この世を儚んで死のうかと本気で思っちゃったよ…」
先程屋台で買ったドリンクを翠に渡す
「まだ開けてないしあげるよ」
「ありがとうございます！何だか生き返る心地がします…♪」
稀に見る翠の笑顔
顔が整ってることもあってずっと見てると惚れちゃいそう…
「俺たち見回りに行くんで、先輩も学院祭楽しんでくださいね」
『うん、じゃあまた後でね！』
寸劇の前に桃李と屋台周り約束してたな
A桃李今どこ?
桃李昇降口!
食券の買い方わかんない!
Aわかった、すぐ行くから待ってて
この前買い方教えたじゃんか…
いつになったら独り立ちするのだろうか
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作者名：愛音 | 作成日時：2018年5月8日 0時
