誕生、流星ピーチ！【高峯翠】 (ページ22)

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20話ページ22

「沖縄だあああああ！」

到着ロビーについて千秋が叫んだ

「はぁ…先輩はうるさいし余計に暑さ増して帰りたい…」

隣で翠がそう言う

『まあせっかく来たんだし、もしかしたら沖縄のご当地キャラに会えるかもよ！？』

「じゃあA先輩その着ぐるみ着てくれません？」

え、何でそうなるの

ていうかこの暑さで着ぐるみはきつい…

　

「ぷかぷかしたいです♪」

「拙者も水遁の術の修行したいでござる！」

「俺はビーチバレーしたいッス！！！」

　

翠くん以外は楽しんでる様子

　

早速宿泊先である旅館へ向かう

私だけ一人部屋なんだけど

　

『一人は寂しいなぁ…』

「一人部屋羨ましいっすよ…変わってほしい」

切実な眼差しをするものの

千秋の寝相の悪さは風の噂で聞いたことあるから

同じ部屋は、ちょっとね…

　

「無理なお願いしてすみません…」

ガクッと肩を落とす翠を見て心苦しくなる

　

『じゃあ、おいでよ』

「へ？」

『私の部屋で寝ればいいじゃない♪』

「えっと、その…俺、男ですよ？」

『知ってるよ』

「いや…あの、俺みたいなバカデカいヤツと一緒の部屋じゃ狭苦しく感じますよ…？」

そんなこと気にならないんだけどね～

『私は翠と一緒でも平気だよ？』

「うーん…そういう問題じゃ…」

うんうん悩む翠くんを一旦置き、千秋に相談する

　

『千秋～』

『どうした！？何か問題発生か？』

問題発生、のようで違う

『翠を私の部屋で寝させてもらってもいいかな？』

「何だと！？」

うー…やっぱりだめだよね

『無理なお願いだったよね…ごめん』

「高峯とは本当に仲がいいな☆実に嬉しいことだ！」

「みどりはAにあまえたいんですね♪」

『本当にいいの？』

「あぁ！仲間の幸せはみんなの幸せだ！」

　

ということを翠に告げると

「すみません！俺のわがままが通って同じ部屋で寝ることになるなんて…！」

と、必死で土下座をする

「しかも1週間とか申し訳なさすぎて…今すぐ飛び降ります」

　

と言って部屋の窓を開ける翠

『え、だめだって！』

咄嗟に翠の腕を引き後ろから抱きしめる

　

　

『死んじゃだめだよ…』

「すみません…」

『翠の生命は、パパとママから授かった大切な生命なんだよ…？』

　

生命が続く限り、生きていてほしい