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未来の旦那様(2) ページ22

*


「おはようございまーーってなんですかこの三ツ星レストランのような光景は!!」

「あら、新八君。おはよう」

「何事アルか新八…」




目を擦りながら、押入れの襖から神楽ちゃんが起床。
食べ物の匂いに敏感な彼女は、一瞬にしてその顔を覚醒させ「メシッ!」と目を煌めかせ机上に飛び付いてくる。


残り物で作っただけの普通の朝食なんだけど…豆パンで食生活を送っている彼らにとってはご馳走らしい。


苦い笑みを浮かべて定春の餌箱にドッグフードを注ぐ。


それぞれ指定の位置に座り、いただきますと合掌した。

ーーこんな風に食卓を囲むなんて何十年ぶりかな?




「そういえばお前、水商売いつまで続けんの?」




実家で朝食を終えたという新八くんにも軽食程度にと進めていると、銀時から疑問が飛ぶ。




「お前がキャバクラに勤めてたのは、俺に依頼する金が欲しかったからだろ?」

「それはそうだけど…」

「大体よォ、高杉が水商売してると聞いて喜ぶと思うか?」

「それは晋助と関係ないじゃない」

「わかってねぇな、お前。好きな女が水商売なんて嫌に決まってんだろ」




うん、つい最近どこかで聞いた言葉。デジャヴだ。


ーーでもね、




「晋助が私のことを好きだったら…私を置いて行ったりしてないよ」




大好きだった晋助に受け入れてもらえなかったあの日の情景が走馬灯のように頭を過ぎった。

その言葉に銀時が返す声もなく。
しんみりとした空気感を新八くんがすかさずフォローに入る。

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宇治(プロフ) - 風寧さん» 風寧さん、こんにちは!宇治です。二度もコメントありがとうございます、嬉しいと言ってもらえてやる気滾ります。期待に応えられるよう頑張りますね!!これからもよろしくお願いします。 (2019年4月2日 18時) (レス) id: c046a70699 (このIDを非表示/違反報告)
宇治(プロフ) - アガシャさん» 初めまして、宇治です。コメントありがとうございます。話数もだいぶ迫ってきましたので、続編という形を取らせていただきました。頑張ります…!今後ともよろしくお願いします。 (2019年4月2日 17時) (レス) id: c046a70699 (このIDを非表示/違反報告)
風寧 - 以前コメントさせて頂いた者です。続編のお知らせ、本当に嬉しいです!楽しみに待ってます! (2019年4月2日 1時) (レス) id: 56908df3cc (このIDを非表示/違反報告)
アガシャ - 続編ですか!嬉しいです!頑張って下さい! (2019年4月1日 14時) (レス) id: a554153f5f (このIDを非表示/違反報告)
宇治(プロフ) - 蓬さん» 初めまして、宇治です。嬉しいお言葉ありがとうございます。そう言ってもらえると、すこぶる執筆意欲が湧きます…!!今後の展開にご期待いただければ幸いです。ありがとうございました。 (2019年3月16日 20時) (レス) id: c046a70699 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:宇治 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/uji/  
作成日時:2019年1月20日 14時

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