距離遠愛中の溺愛彼女 紫原敦

12 ページ12

早く行かなきゃと思い、いつもなら滅多に走らない俺が待ち合わせ場所に急ぐ。




紫原 ｢Aちん、ごめんね〜待った？｣



急いで来たことを隠すようにいつも通りのペースで喋るけど、そこにはAちんの姿がなかった



紫原 ｢あら、まだ来てない…訳ないよね、ん？これってAちんのヘアゴム？｣




て、ことはさっきまで居たって事だよね…まさかAちんに何かあったんじゃ、探さなきゃ




｢あっ、敦くん！！｣

紫原 ｢Aちん…｣

｢ごめんね、暑かったから飲み物買ってきて遅くなっちゃって…本当にごめんｎ((ｷﾞｭｯ｣


紫原 ｢無事でよかった〜｣

｢へ！？ああ、敦くん！？どうしたの！？(＞_＜;)ｸﾙｼｲ｣


紫原 ｢あらら、ごめんね〜｣

｢あっ、敦くん凄い汗！！タオル！！｣

紫原 ｢別にこれくらい平気だし〜｣

｢ダメだよ、いくら夏でも風邪ひいちゃうよ！！｣



心配しょうだな〜



｢あと、スポーツドリンク買ってきたよ！！喉乾いたでしょ？｣

紫原 ｢ありがとう(´▽｀*)｣


｢こうやって2人で話すなんて、中学生以来だね〜｣

紫原 ｢そうだね〜、あの頃の俺はAちんは陽泉に来ると思ってた｣


Aちんの顔は急に悲しい顔になった。



｢…ごめんね｣

紫原 ｢別に謝って欲しいなんて言ってないし〜｣

｢私も陽泉に行きたかったのはホントだよ…けど親が征くんと一緒の学校へ行けって｣

紫原 ｢なんで、赤ちんが出てくんの？｣


｢それは…私の家柄の問題なの｣



それって赤ちんが言ってたこと一緒だ…


｢ちょっと、私の話を聞いてくれる？｣

紫原 ｢当たり前でしょ〜｣

13→←11

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す