【美風藍】私が出会ったアイドルは天使ではありませんでした。

恋愛 ページ21

もしかして………。


｢恋愛経験ないの！？｣
｢……うるさいっ！いいでしょ…！そんなこと…｣



思わず声に出してしまったが、それに対して美風藍は顔を真っ赤にしていてそれは肯定ととれる。


いつも強気で小悪魔な美風藍が顔を赤くして照れている。なんてチャンスだ！！！





｢へぇー、あの美風藍大天使様は恋愛経験の一つもないんだ｣

強気になりかなりウザいであろう口調になっていく。




｢…しょうがないでしょ！だから…どういう風にしたらいいのか考えて欲しい…｣




なんと！かわ…じゃなくてこんなこと滅多にないぞ！なんか助けたくなるな………



こんなこと２回目…いや気にしない。





｢で？どんなシーンなの？｣

ここなんだけど、と渡された台本には学園物のラブストーリーらしいことが書いてあった。壁ドンからの告白からのキスシーン。




ん？キスシーン！？この人は何を練習させようと…！



｢監督には強引すぎて女子の気持ちをわかってない、って言われたんだ｣



んー、そんなこと言われても。やばい。指示できない。




｢…うーん、優しく時間をかけてやればいいんじゃないの？｣


適当。こんなんでいいのか。




｢わかった…やってみる｣

｢はい？｣

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