【美風藍】私が出会ったアイドルは天使ではありませんでした。

頼みごと ページ20

真夏の暑さが引きつつある頃。

今日はまた美風藍のデータ収集に付き合わされている。



休日に大嫌いの芸能人と2人きりという謎の空間。なんでこんなことになってるのかさっぱりわからない。


｢で？今日は何をすればいいの？｣
｢今日は頼みごとがあるんだ｣



頼みごとなんて珍しい。また変なことになるかもと自然と身構えてしまう。


｢今僕が主役のドラマの撮影をやってるんだ｣



(へぇー人気者の天使様は大変ですねー(棒))




｢ちょっと今、天使なんて呼ばれてるような人気者は大変ですね、的な顔したよね？｣


｢…！なぜバレた！？｣

｢キミってわかりやすいよね｣

｢え！？ど、どこが！？え！？｣
｢そういうところ｣



…なんでもお見通し的な！？やば…どこが天使なんだよ。



｢で、そのドラマが恋愛もので……｣


どうやら美風藍は恋愛感情が理解できず演技がうまくいかないらしい。




…ってことは

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