我ら、松野ひゃくとーばん！

誕生日おめでとうござい松！！~110松・おじゃま虫編~ ページ17

トド松side
一松兄さんは、『好き』の言葉を口に出さない


だからたまには、『好き』っていってほしい


ねぇ、『好き』っていって


他に何も要らないから＿＿



僕は一松兄さんの声が好き


低音だけど、優しさが隠されたような


兄さんの放つ言葉、すべて聞きたいから


毎日録音してる、何て言ったら、怒るかな？


あわよくば死ぬときも、愛し合えたらいいなんて


考えちゃう僕も可笑しいのかな


でも、兄さんの夢を叶えたいんだ


だから、死ぬときは一緒がいい


…………ねぇ、好きっていって



一松side
俺はトド松の顔が好き


全員同じかもしれないけど、俺の目にはトド松しか映らない


笑っても照れても可愛いんだから


隠し撮りしてる、なんて言ったらどんな顔するんだろう


『おやすみ』って言うときは、今日が終わる、って悲しげだけど


明日のおはよう、のためだから


トド松の日々を、ゴミみたいな俺で邪魔してみたい


＿＿こんな俺だけど、これからもどうかよろしくね



トド松「好きだよ、兄さん」


一松「は、俺は大好きだし」


トド松「じゃあ僕は超好き」


一松「……もうわかんないくらい好き」


あーあ、愛らしい


……もう、先っちょだけでいいから


一松「…………この思いを挿入れさせてよ！」


『好き』っていって


他に何も要らないから、とか嫌だ


あわよくばやっぱ









『君自体が欲しいんだ』

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