【ONE PIECE】レストランオパール営業中 (ページ38)

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乾杯してから静寂が続いている

気まずい
非常に気まずい

オパールでは会談や取り引きの場として使われることも多々ある。時折修羅場と化すこともあるが、今回はその比にならないほど、気まずさが立ち込めていた

ガ「・・・・・・はぁ」

ド「・・・・・・ルフィは元気にしていたか？」

ガ「元気も何も、忌々しい赤髪に染められよったわ。海賊として海に出たそうじゃ。風車村の村長から聞いた」

ド「違う。ウォーターセブンの話をしているんだ」

どうやらウォーターセブンにてガープさんが麦わらの一味を取り逃がした情報を革命軍側も仕入れていたらしい

ガ「ふんっ、わしにお別れの１つもなしにぶっ飛んで行きよったわ」

ド「ルフィも、立派に海賊やってるのか…………」

ドラゴンさんは染々に呟いた
聞けばドラゴンさんはルフィさんが子供の頃には既に革命軍として影で動いていたらしく、なかなか会いに行っていなかったとか

ガ「ふんっ……A、例のモノを頼む」

『はい』

俺は冷蔵庫から、薄切りにした玉ねぎと一口サイズにきった鶏股肉を取り出した
ちなみにこの鶏股肉この日のためにあらゆる人脈を駆使して見つけた希少な鶏「鶏神」である
まじで探すのに骨が折れた。交渉するのにも骨が折れた

鍋に水、魚介のだし、味醂、砂糖、醤油を入れ、煮立たせ玉ねぎを入れる。しんなりしてくるまで待つ

「お前も、革命軍などになりよって」

「権力という闇に覆われた世界に、朝日を見せたいのさ」

「ふんっ、カッコつけよって」

玉ねぎがしんなりとし、タレが染み込んだら
鶏もも肉を入れ、三分煮込む

「ワシの息子が革命軍の首領で、孫は海賊やっとるなどセンゴクからは前代未聞じゃって怒鳴られたわ」

「……そうか、迷惑かけたな。すまない」

「ワシはその言葉が聞きたいわけではない…………」

小さめの二つのフライパンに、具とタレを加え
といた「皇鶏卵」を円を描きながら入れ、菜箸でかき混ぜる

ドラゴンさんはグビッとビールを飲み干しグラスを置いた

ド「昔みたいにまだ戦線に立っているのか？」

ガ「わかりきったことを。ワシぁ死ぬまで現役じゃ！」

出来上がった親子丼にざく切りした三葉をのせて

よし！完成

『お待たせしました。親子丼です』