検索窓
今日:5 hit、昨日:1 hit、合計:41,938 hit

45話 切なさ ページ47

今日は、2月14日…世間一般的には、バレンタインデーである。
私も、なんやかんやで先生にチョコを作った。
渡すつもり…なんだけど、やっぱりフられたショックがフラッシュバックし、先生に会うのが怖い。
あの日から先生とは、軽くあいさつをする程度でまともな会話をしていない。
だから、久々に話に行こうとすると緊張感と不安で押しつぶされそう。
でも、今日はもう一度先生に気持ちを伝えるつもりだ。
”私は、たとえ先生が私を恋愛対象として見てなくっても、好きであり続ける。”
と私は言うつもり。
多分、先生はまた私が傷つかないように厳しめで言うかもしれない。
それでも、これは伝えるべきなんだ。
梓さんや祈織さんのように、私もちゃんと伝えるんだ。
逃げちゃダメなんだ。
私は、綺麗にラッピングしたチョコを持ち先生のところへ行った。
”コンコン”とドアをノックししばらく部屋の前で待った。
少し待つと”はーい”とドアを開けくれた。
「…Aちゃんか…久しぶりだね…どうしたの?」
先生は、目をそらしながら話してくれた。
「今日。バレンタインで…その…これを!」
そう言って大切に持っていたチョコを渡した。
「え?ありがとう…まさか貰えるとは思わなかった。」
「あの!」
私は、少し震えながらも気持ちを伝える決心をした。
「…何かな?」
「この前、私先生に言った気持ち…あれは家族愛じゃなくて…異性として先生が好きです。先生は、私が恋愛対象じゃないといってましたが、それでも…やっぱり諦めたくない。私は、ずっと先生が好きです。きっと、これからもこの気持ちは変わりません。…先生が恋愛対象として見ないなら私が恋愛対象に見えるようにど…努力します!…以上です。さ、さようなら!」
自分で、とんでもないことを言ってるのはわかる。
だから、途中で恥ずかしくなった。
急いでこの場から去ろうとした。
けど、走り去ろうとする私の腕を先生は引っ張り、自分の方へ抱き寄せた。
後ろから抱きしめられて、ドキドキする私。
急過ぎて頭が真っ白になりつつも、意識はちゃんと先生にいっている。
「あの…?」
「…ごめん。今の忘れて」
そう言って先生は、私から離れて部屋へ戻った。
私はその場に倒れるより座った。
「今のは何?じゃ、どうして…」
先生の考えがわからず、ただ私はその場で泣いた。
すると、近くを通った梓さんが心配してくれて、私の状況を聞いてくれた。
そのまま部屋まで送ってくれた。
「わからないよ…先生…。」

46話 決心 side雅臣→←44話 変わらない気持ち



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (30 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
50人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

めろんぷぁん(プロフ) - すみません。この書き方でないと内容が収まらないのです(._.)でも、アドバイスありがとうございます! (2015年4月24日 23時) (レス) id: 90a387a605 (このIDを非表示/違反報告)
軋眼(Kishime)(プロフ) - 内容自体はとっても面白いのですが、字が詰め詰めで、少し読みにくいと言うか窮屈に感じました。 急な長文失礼しました。 (2015年4月24日 21時) (レス) id: 39be025a4e (このIDを非表示/違反報告)
めろんぷぁん(プロフ) - 指摘ありがとうございます!すぐに訂正いたしますね。 (2015年4月21日 2時) (レス) id: 90a387a605 (このIDを非表示/違反報告)
小春(プロフ) - 16話 沖じゃなくて陸じゃないのですか (2015年4月20日 23時) (レス) id: ec74150d74 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぷぁん(プロフ) - すみません。8話に誤字があったので直しました。 (2015年4月14日 19時) (レス) id: 90a387a605 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:めろんぷぁん | 作成日時:2015年4月6日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。