26話 Lesson with風斗 ページ28
「困ったなぁ…。」
学校祭に先生が来てくれることになって、張り切って頑張ろうと意気込んでいたがなんと私のクラスは劇をやることになった。
しかも、私が主役で。
「どうしよう…私、演技なんて出来ないのに…。みんな部活があるからって、帰宅部の私に押し付けてさ…。もう、本当にどうしよう。」
考えても仕方がないと思い、レッスン相手を探すことにした。
「まぁ、普通に考えれば椿さんや梓さんが妥当だよね。なんだって2人は声優だし！」
そう思い、2人を探してみるがまったく見つからなかった。
どうやら2人はライブで今日は帰って来ないと右京さんが教えてくれた。
「はぁ…。じゃ、今度2人が都合のいい日を見つけて頼もうかな…。じゃ、今日は諦めよーう！」
そう思って私は自分の部屋へ戻ろうとしたら、突然腕を引っ張られた。
「へ？！あ……！」
振り返ると風斗くんがいた。
「久しぶりだね。姉さん…。相変わらず、アホっぽいね。」
微笑しながら、私を抱き寄せた。
「もう…だからアホっていうのやめてよ。確かに、久しぶりだね風斗くん。旅行ぶりかな？」
風斗くんは”そうだね”と言って私から離れた。
「それよりさ、さっきから何悩んでるのさ。」
私は風斗くんに劇について話した。
「ふーん。だったらさ、僕が姉さんの練習相手になってあげるよ。これでも、僕演技には自信あるんだよね。」
不敵な笑顔で言われて、なんだかこちらも自然と笑顔になり、風斗くんの提案を肯定した。
「てか、何の劇？」
「白雪姫だよ！後半は、寝てるだけで楽なんだけどさ。」
そう私が言うと、風斗くんが不機嫌な顔になった。
「寝てるだけで楽？寝るのも立派な演技。舐めたらいけないんだよ。…じゃ、姉さんが楽と言った後半のここのシーンからね。」
私が持っていた台本をペラペラめくり、シーンの指摘をしてきた。
私はリビングのソファーに寝た。
『あぁ、なんて綺麗な女性なんだ。この俺の口付けで目を覚ましてくれ…。』
風斗くんが言っていた通り演技が上手い。
(あれ？そういえばこのシーンはキスはふりって伝えてなかった。まさか、本当にしないよね？！)
どんどん吐息が近くなり、私の心臓はバクバクしてきた。
「…。やーめた。姉さん、演技下手。話にならないや。」
その言葉で私は、起き上がってしまった。
「え？」
私が呆然とすると風斗くんは私の耳元で
「あんなに、顔赤くしたらダメじゃん。寝ているんだからさ。」
と言って部屋から出て行った。
私は、恥ずかしくて顔を伏せた…
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めろんぷぁん(プロフ) - すみません。この書き方でないと内容が収まらないのです(._.)でも、アドバイスありがとうございます！ (2015年4月24日 23時) (
レス) id: 90a387a605 (このIDを非表示/違反報告)
軋眼(Kishime)(プロフ) - 内容自体はとっても面白いのですが、字が詰め詰めで、少し読みにくいと言うか窮屈に感じました。 急な長文失礼しました。 (2015年4月24日 21時) (レス) id: 39be025a4e (このIDを非表示/違反報告)
めろんぷぁん(プロフ) - 指摘ありがとうございます！すぐに訂正いたしますね。 (2015年4月21日 2時) (レス) id: 90a387a605 (このIDを非表示/違反報告)
小春(プロフ) - 16話 沖じゃなくて陸じゃないのですか (2015年4月20日 23時) (レス) id: ec74150d74 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぷぁん(プロフ) - すみません。8話に誤字があったので直しました。 (2015年4月14日 19時) (レス) id: 90a387a605 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めろんぷぁん | 作成日時：2015年4月6日 0時
