23話 〜過去〜気づいた瞬間 ページ25
あれから4.5日たち、少しずつだが私の体調は回復の方へ向かった。
まだ、時より息苦しいときもあるが安定はしてきている。
(まぁ、しょうがないよね。季節の変わり目って喘息になりやすいし…。しかも、この季節埃っぽいし。喘息が一番辛い時期に何やってるんだろ…私)
私がぼーっと空を見ているとノック音が聞こえた。
きっと、あの先生だろう…
「朝日奈先生、どうぞ入ってください。」
私がそうゆうと、先生はニコニコしながら入ってきた。
「診察の時間だよ！じゃ、始めようか。」
そう言って先生は、聴診器を私の胸に当てた。
先生は少し真剣な顔になっていたけれど、すぐに笑顔になり、”はい、次は注射ね”って言って私の腕を持った。
朝日奈先生の注射は、まったく痛くなくとてもありがたい。
(私、注射苦手だから痛くなくってよかったなぁ…)
すぐに、診断は終わった。
けれど、朝日奈先生は診断が終わってもいつも私の側にいてくれる。
今までの担当医は、すぐに別のこの診断に行くのにこの先生は側にいる…何故？
暇だから？初めての担当だから？
頭の中で考えても分からないから直接聞いてみた。
「先生は、なんでいつも私の側にいるの？たいして面白い話しないし…笑顔苦手だし…。」
「んー…。そうだな…なんて言うか、側にいたらAさんが少しでも楽しくなるのかなって…。」
意外な答えだった。
まさか、自分のためではなく私のために側にいるなんて…。
「…そうなんだ…ありがとう朝日奈先生。確かに少し楽しかったかも。先生って優しいね。私ね、いつも一人ぼっちだったの。お父さんは、いつも外国。お姉ちゃんは、毎日のように友達の家に遊びに行って…家で私はいつもお留守番。私も、友達と遊びたいけど私には親しい子がいなかったの。よく、私喘息がでて、楽しい雰囲気を壊しちゃうからみんな私のこと避けてるの。こんな孤独な私のことを、朝日奈先生は惨めだと思う？それとも、可哀想だと思う？」
なんでなんだろう……こんなこと言うつもりなかったのに。
先生は、真剣な顔で
「僕は、Aさんは偉いなぁって思う。どんなに寂しくても我慢して…。でもね、Aさんはまだ小学生なんだから我慢しないでたくさんまわりに甘えてもいいんだよ？今日は、僕に話してくれてありがとう。」
と言って頭を撫でてくれた。
私は涙が自然と流れた。
心が温かくなり撫でてくれた手が愛おしく思う。
初めて言われた言葉…
とっても、耳に残る。
私は、先生のことが好きになりました…
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めろんぷぁん(プロフ) - すみません。この書き方でないと内容が収まらないのです(._.)でも、アドバイスありがとうございます！ (2015年4月24日 23時) (
レス) id: 90a387a605 (このIDを非表示/違反報告)
軋眼(Kishime)(プロフ) - 内容自体はとっても面白いのですが、字が詰め詰めで、少し読みにくいと言うか窮屈に感じました。 急な長文失礼しました。 (2015年4月24日 21時) (レス) id: 39be025a4e (このIDを非表示/違反報告)
めろんぷぁん(プロフ) - 指摘ありがとうございます！すぐに訂正いたしますね。 (2015年4月21日 2時) (レス) id: 90a387a605 (このIDを非表示/違反報告)
小春(プロフ) - 16話 沖じゃなくて陸じゃないのですか (2015年4月20日 23時) (レス) id: ec74150d74 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぷぁん(プロフ) - すみません。8話に誤字があったので直しました。 (2015年4月14日 19時) (レス) id: 90a387a605 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めろんぷぁん | 作成日時：2015年4月6日 0時
