You and me...

連絡先-YS ページ34

最近の俺。
どうにもボーーっとしているようで、メンバーや周りのスタッフから心配されることが多くなった。


今日なんて危うくｼﾝﾄﾞﾝが愛用しているという、ダイエットスリッパでテレビ出演するところだった。
本番前、控え室でｼﾝﾄﾞﾝにそのスリッパを見せてもらって。
試しに履いてみたら、思った以上に履き心地が良くてそのまま忘れてしまっていた。


今日はアルバムの宣伝で、ﾊﾞﾗｴﾃｨｰのトークに出演してきた。
一緒に出演したメンバーはSJの全員ではないが、
1年ぶりのカムバックでもあるから告知は抜かりなくやってきたのだった。


この収録が終わって―。
一緒に出演したメンバーのｼﾝﾄﾞﾝとﾘｮｳｸとｿﾝﾐﾝは、このあとラジオの仕事があると言って移動しに行った。
俺はこのあとはオフだったんだけど。


YS「俺、今日は早めに宿舎に戻る＾＾」


そう言って、そそくさと逃げてきた。
マネージャーとの食事に捕まるのが面倒だったからだ。
ﾏﾈﾋｮﾝは仕事熱心で良い人だけど、酔うと話が長くなるんだ。
もし捕まったら長丁場は覚悟しないといけないからな。


俺はスタジオのロビーでケータイをチェックした。
知らないアドレスからメールが届いていた。


『ｼﾞｮﾝｳﾝお疲れ！さっきｿｳﾙで仕事ひとつ決まったよ〜＾＾
ケータイこっちのに買い換えたから番号登録しといて！
A』


YS「あ・・・」


Aからのメールだった。
俺の連絡先はこの前教えておいたけど、俺は彼女の連絡先はもうずっと。
何年もわからなくて。


YS「ようやく連絡してきたな・・・Aのやつ」


俺は苦笑した。
それにしても仕事が「ひとつ」決まったってどういう意味だ？
というかAって今まで何の仕事をしてたんだ？


メールの受信時間を見るとほんの1時間前だった。
電話・・・かけたら出るかな。


YS「・・・」


数回のコール音。
プツっていう音が鳴ってすぐに元気な声が聞こえてきた。


『あれっ？！ｼﾞｮﾝｳﾝ？』

YS「んーー＾＾メール見た」

『それでわざわざ電話くれたの？お仕事は？』

YS「今日はもう終わったんだ。A、今どこいる？」

『今日はずっと仕事の面接でｿｳﾙだったんだよー＞＜』

YS「そうか。なぁA」

『んーー？』

YS「一緒に飯でも行くか＾＾」

『・・・へ？』


さて。
来るかな、来ないかな？

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