You and me...

天使の笑顔-YS ページ35

『・・・へ？』


Aが間の抜けた声を出した。
きっと電話越しで目を丸くして驚いてる彼女の表情が、目に浮かぶ。


『あ・・・えっと』

YS「A今、ｿｳﾙにいるんだろ？」

『う、うん。でも・・・そっちはいいの？
その、ほら。ｼﾞｮﾝｳﾝ一応アイドルだし』

YS「そ、一応アイドルだからな(笑)場所・・・限られるけど。
美味くて落ち着くところ知ってる＾＾」

『へぇぇ〜。それじゃせっかくだし、行こう・・・かな』

YS「んーー＾＾そっち向かうから少しだけ待っててくれ」


アイドル・・・ね。
Aの話し方がどこか遠慮がちだったのは、そのせいか。
俺はひとつ息を吐いて、ケータイをかばんにしまった。
振り返ってスタジオのロビーを離れようとすると―


LT「ｲｪｿﾝ＾＾」

YS「！！」


ﾄｩｷﾞﾋｮﾝ！
俺のすぐ後ろにいたのか？全然気付かなかった・・・。


LT「いけないな〜ｲｪｿﾝ。ﾏﾈﾋｮﾝの誘いが来る前にさっさとトンズラこいて。
自分はプライベートな電話か？」

YS「う・・・」

LT「しかも僕がずっといるって気付かないくらい夢中になるなんてな〜。
相手は誰かな？女の子かな＾＾」

YS「なにが言いたいんだよ、ﾋｮﾝ・・・」


天使の笑顔で俺に詰め寄るﾄｩｷﾞﾋｮﾝ。
だけど妙な迫力があって、俺は思わず引きつった笑いを浮かべて目を逸らした。


LT「例の幼馴染みかっ？！」

YS「う、うん」

LT「日本から韓国に帰って来たって子だな？！」

YS「う、うん。え？なんでﾄｩｷﾞﾋｮﾝが知ってるんだ？」

LT「ふぅん・・・」


腕組みをして何か考え込むﾄｩｷﾞﾋｮﾝ。
俺の質問はスルーかよ・・・。


LT「お前、その幼馴染みを食事に誘ってたな？」

YS「ああ」

LT「わかった。僕も行く＾＾」

YS「はぁっ？！わかったって何がだよ？！」

LT「今日のこと、ﾏﾈﾋｮﾝにバラされたいか？」

YS「うっ；」


ﾋｮﾝはまたしても天使の笑顔で。
そんな笑顔で弟をゆするなんて卑怯すぎる。


YS「わかったよ・・・一緒に行こう」

LT「よし♪それじゃ行くぞー＾＾」


ﾄｩｷﾞﾋｮﾝが俺の肩を組んで回れ右をした。
そういえば。


YS「ﾋｮﾝは、マネージャーに誘われなかったわけ？」

LT「ああ。誘われたけど適当に断った。話長いから付き合ってられないよ〜」


やってることは俺と一緒じゃないかよ・・・。

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