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頭にバサッとタオルが掛けられ、
タオルから覗く顔が、髪の毛から滴る雫が、
なんだか色っぽく見えてしまうのは、
ジェルさんのせい…?
そんか彼のちょっと抜けたところ。
可愛く思えてきて
クスッと笑ってしまった。
『ふふ、ジェルさんって案外天然さんですね?』
ジ「馬鹿にしとるん…?!」
『馬鹿にしてないですよ、可愛いなって思っただけ』
ジ「…俺、そんなふうに言われるために
ここに来たんちゃうし。」
『…案外子供っぽいですね?』
ジ「やから!馬鹿にせんといて!」
私よりも2つ年上の彼。
そんな年上の彼の垣間見えた可愛さ。
身長高くて大人っぽいのに
たまにある子供っぽい表情とか言動とか。
これが、ギャップ萌えってやつ?
ジ「今日1人なん?」
『雨続きでお客さんの入りも少ないので
今日の店番は私ひとりです』
ジ「そうなんや」
暖炉で温まる彼に、そっとホットミルクを手渡す。
どのくらいの時間、
雨ざらしになってたか分からない。
少しでも温まってほしい、
そんな気持ちでホットミルクを用意した。
こんなことするの、
貴方だけだよ、なんて言ったら
意識してくれるかな……?
まぁ、そんなこと
彼女がいる彼に、口が裂けても言えないけど。
ジ「なぁ、話があるんや。」
『お話…ですか?』
ジ「大事な話…」
暖炉を背にオレンジ色の髪が輝いて、
揺れるエメラルドグリーンの瞳が綺麗で。
一気に吸い込まれそう。
ジ「今まで、嘘ついてた。ごめんな。」
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なる - めっちゃ良かったです!うるっときましたwwwこれからも頑張ってください! (2021年3月22日 10時) (レス) id: 12a85aff09 (このIDを非表示/違反報告)
さやこ(プロフ) - すっっっっごくおもしろかったです!ユーナ様が書いている他の作品も大好きです!応援してますっ! (2021年3月14日 9時) (レス) id: ae817f62ac (このIDを非表示/違反報告)
めあり(プロフ) - まっちゃ。さん» ご愛読ありがとうございました!素敵なお言葉に感謝です(;;)次回作も気長に書いていきます(´∀`*) (2021年3月13日 23時) (レス) id: 9f1dd59455 (このIDを非表示/違反報告)
めあり(プロフ) - ユーナさん» ユーナちゃんありがとう〜!新作も頑張る!お互いがんばろー!(。・v・。`) (2021年3月13日 23時) (レス) id: 9f1dd59455 (このIDを非表示/違反報告)
めあり(プロフ) - プランクトンさん» うわぁぁありがとうございます!!そう言っていただけて嬉しいですっ…(;;)書いててすごく楽しかったです!ありがとうございました(つω`*) (2021年3月13日 23時) (レス) id: 9f1dd59455 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めあり | 作成日時:2021年3月2日 12時