な組の若頭 ２【stxxx】

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翌日の昼に依頼主に会った。

私よりもふたつ年上の彼女は
怯えきったような表情をしていた。

依頼主の名前は仮で"マイ"と名乗った。



受験シーズンだろうに、
こんなことに巻き込まれては

この子も大変だろうに。






「あなた方が、な組のリーダーと副リーダーですか…？」

『え？そうですけど…』

「私が言うのもなんですけど、
髄分とお若いんですね…」




ファミレスで話を聞こうと集まり、
おずおずと私の方を見ながらそう言うマイさん。

まぁ、確かに、あなたより若い人が居たら不安だよね。

それに女だし。





「Aはな組の若頭だよ。
十分な力は持ってるし、強さは俺が保証する。

ある程度話は聞かせて貰ったけど
その団体を潰せばいいわけね？」

「……はい…その！潰すだけで、その…
母と父には……」

『もちろん、危害は加えないわ。
依頼主のあなたの意見を優先して行動する。』

「ありがとうございます…！」





両親が大切なんだね。

そんなふうに大切って思ってみたかった。



羨ましい限りだ。





「じゃあ、今夜決行します。
マイさんはお家に待機していただいて、
Aはマイさんのご両親の保護と雑魚処理お願いね。」

『了解。』

「俺は説得してみるから」





なーくんが得意とする戦術は"話術"。

基本なんでもできるが、この戦術は
な組イチ長けている。


久しぶりのなーくんとの合同任務。




私のやることはちゃっちゃと終わらせて
なーくんに加勢しに行こうかな。





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