貴方はどちらを選びますか【黄】

☆ 4 ページ15

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ある日僕は、当ててしまった。




カランカランとベルの音。

大きく鳴らすお兄さんはめちゃめちゃ笑顔。


どうやら、僕は何かを当ててしまったらしい。




とある、福引券を貰ったから
それを使ったものの、2等の水族館ペアチケットを当てた。

あの、行く相手居ないんですけど…

なんて思いながらもそのチケットを
お兄さんから受け取る。




この水族館は完全予約制。

人気に人気を運び、次に予約が取れるのは
半年後だとか。

そんなチケットを僕は今握りしめている。




これは何かのチャンスかもしれない。




そんな言葉を胸に僕は彼女を誘う。

……誘えるかな…？





**




次の日会社に行けば、
通常運転でPCに目を向ける彼女の姿が。


僕は安定のさとみさんの営業に
ついていくという苦痛の業務をしなきゃいけない…

さとみさんから連絡来る前に
このチケットを渡さなければならないのだ。



ハードル高いよぉぉ…

なんて、嘆いてみるがこーしちゃいられない。


僕はAちゃんに話しかけ、
水族館のチケットを1枚渡した。





『ん？これなに？』

「水族館のチケットです！
良ければ今週の日曜どうですか……？」

『わぁ！嬉しい！
予定もないしいいよ！楽しもうね〜！』

「…！はいっ！」





快くOKしてもらえてよかった…

"え、無理…莉犬くん誘えば？"なんて
言われてたら精神終わってたかもしれない。


まぁそんなことなったら
莉犬と一緒に行くけどさぁ……






よし、気合い入れて水族館、楽しむぞ！





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