貴方はどちらを選びますか【黄】

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どうやら、さとみさんは
ジェルくんのお友達みたいで。

大学の後輩って言ってるんだけど
話を聞く限り、ジェルくんはさとみさんの
召使いだったそう。





「ジェルと知り合いだったんだな。」

「まぁ…それなりに、ですけど。」






前のファミレスの件から
お互い忙しくて顔を合わせることが無く、

珍しく顔を合わせたかというと、
こんな形で会うなんて予想外すぎて


少し、気まずい。






「ふ、A可愛いじゃん。ドレス姿。」

「当たり前です。僕が選んだんですから」

「ピンクのほうが似合うぜ？」

「黄色一択ですね。」






そんな会話をしていると、
Aちゃんがパタパタとこちらに向かって走ってきた。

もう…走ったら転んじゃうよ？







『るぅちゃん！
そろそろあかねちゃんたち行くって！』

「あ、そうなの？じゃあ僕達も行こうか。
さとみさんも行きましょう？」

「あ、おう。
A、お前さらに可愛くなったなw」

『えっ、そうですか？
えへへ、さとみ先輩もかっこいいですよ！』

「むっ…」

「ちゃんと彼氏を大事にしろよ？
俺、寄るとこあるから、じゃーな。」






ひらひらと手を振りながら去っていく、さとみさん。

多分、気を遣わせたのかもしれない。


ほんと、この鈍感ちゃんは
僕という彼氏がいながら、他の男の人に
かっこいいなんて言っちゃって…






「妬けるなぁ…」

『ん？お餅？帰ったら焼く？』

「ふふ、そうだねw」







こういうところも好きなんだけどね。






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