貴方はどちらを選びますか【黄】

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「俺、ジュース注いでくる！」




と、立ち上がった可愛い犬系男子、莉犬。

それに微笑むAちゃんは
まさしく聖母のよう。可愛いなぁ。


って、今僕とAちゃんの2人きりじゃん。


元々は2人でご飯だったのになぁ。
今度莉犬にお寿司奢ってもらお。



なんて考えてると、
Aちゃんは少し深刻そうに話しかけてきた。






『るぅとくん、最近悩んでることない？』





え？今だよ。

僕今、すごく悩んでるけど？

なんで二人きりじゃないんだろうって
すごく悩んでるけど？

まぁこんなこと言えないんだけどね？





「え？いや、特に…」

『さっきなんか様子おかしかったから…
何かあったら私に言ってね？
って言っても、何も出来ないかもしれないけど…w』





あ…僕のことちゃんと見ててくれてるんだ…
好き……

何も出来ないかもしれないけどって
そう思って見ててくれるだけでも嬉しいんだよ？僕。




てか、今二人きりだし、
思ってること、少しだけなら言えるんじゃないかな。

莉犬、ジュースの機械故障して戻ってこないし。





「んー、まぁひとつだけ悩んでるって言うか
考えてることあるんですけど…」

『そうなの？どんなこと？』






ほんと鈍感さん。

僕、結構アピールしてるつもりなんだけどなぁ。







「Aちゃんです」

『そうなんだぁ〜…………え？わたし？』







ほら、そのきょとんってした顔。

最高に可愛い。



僕がどんな気持ちで
君をこの場に誘ったのか分からないでしょ？






少しだけ……少しだけでいいから、


僕の気持ち、わかってよ…




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