◇ ページ10
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パパが苺谷にヘリで到着しては
もうルンルンなのが目に見えてわかる雰囲気。
スマホを開いて"苺谷町 観光"で検索してるらしい。
今日は私がプランを設けている。
勝手に進められては困るのだが……
『パパ？今日は私が案内するからね？』
「ほんとか！？…おや、君は桃瀬くんかな？」
「え、今頃っすか。」
『さとみさんとは偶然あったの。
ほら、パパタクシーくるからあっち行こう？』
「あ、お、おう。」
『じゃあさとみさん、また会社で！失礼します。』
そう言ってさとみさんと別れては
来たタクシーに乗り込んで苺谷の海を一周した。
「…ごめんな、お前のこと分かってなくて」
私の横でしんみりするパパは昔のパパに戻ったみたいだ。
それはそれで私も嬉しい。
『いいよ、苺谷の海綺麗でしょ？
私の大好きな場所で離れたくない場所なの。』
「綺麗だな。お前は母さんに似て海が好きなんだな。」
『ママも海が好きだったんだね、知らなかったなぁ。』
「母さんも海に囲まれたところで育ったからな。」
『そうなんだ…あ、パパ。私のおすすめのカフェに
連れてってあげる！』
そう言って私が連れてきたのは
るぅとさんが働くカフェだ。
中に入れば、私の大好きな席が空いていた。
そう、前にころんくんと一緒に海を眺めながら
座っていた席だ。
ここから見る海は絶景なの。
「Aさん、いらっしゃいませ！」
『るぅとさん！…あ、こちら父です。』
「初めまして、Aさんと仲良くさせて頂いてます。
萌黄 るぅとと申します。
本日はこの町でゆっくりなさってくださいね♪」
爽やかな笑顔を向けては一礼して厨房に戻るるぅとさん。
彼の姿を見て父は感涙していた。
「いい子じゃないか…我社に欲しい…」とのこと。
いや、あげませんからね！？
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みかさ(プロフ) - とても素敵な小説でした！ (2020年8月11日 1時) (
レス) id: d74848b20e (このIDを非表示/違反報告)
めあり(プロフ) - 優@青い彗星さん» 読んでいただいてありがとうございました！！ (2020年8月2日 9時) (レス) id: 9f1dd59455 (このIDを非表示/違反報告)
優@青い彗星 - めちゃくちゃ素敵な作品でした。ありがとうございます！見てて幸せな気持ちになりました！ (2020年8月2日 6時) (レス) id: 54313a5dac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めあり
| 作成日時：2020年7月8日 15時
