第五話 ページ7
･
俺は車の後部座席に乗り今日中に出さなくてはならない資料に目を通していた
その間、前の二人は楽しそうに話す
『降谷さんっていつもあんな感じなんですか？鬼のような顔をしちゃって』
！…鬼だと？俺がか？
「そう言うことを言うから鬼みたいになるんだ」
と、言いわざと怒っているような顔をした
もう一度言おう、わざとだ
なのにあいつは
『ひゃ！こっわ！』
…俺はただ場を和ませようと思っただけだ！なのに…
少し落ち込んだ様子の降谷
『でもそんな降谷さんも好きですから安心してください！』
！…こいつはすぐそういうことを言うな
まったく…だから元彼がみんなメンヘラなんだろ
「安心しろ。俺は好きじゃない」
と、言いながらも降谷の口元は少し緩んでいた
それに気付いていない二人は少し怯えているように見える
特に風見裕也は怯えているだけじゃ表せない程…
暫く俯いていたAだったが風見に声を掛けられ口を開く
『…だって今連絡先ゲットしないとこれから一生会えない』
…だから何でこいつはこうも──
きっとこれは無意識でやっているのだろう
公安としてマークしておいた方がいいか？ハニトラの達人として…
それにこいつはどんだけ俺と連絡先交換したいんだ？
「なんと言われようと職務上、連絡先は教えられない。だから諦めろ」
こう言ってもこいつは諦めないだろう
まぁ、分かりきって──
『…はーい』
！？…何だと！？
あっさりと認めるAに驚きを隠せない降谷
それにしても出会って直ぐに告白をするもんだから…
それにしても何故引き下がった？
理由を聞こうと声を掛けようとすると
風「着いたぞ。ここだろ？」
！…もう着いたのか
思いの他、こいつと過ごす時間は楽しくあっという間だったな
まぁ、もう会うことは無いだろう
『今日は色々とありがとうございました！また厄介にならないように気を付けます』
ふっ……何故かまた会う予感がするな
気のせいか？
気のせいだよな？…そうだと言ってくれ！
「あぁ。そうしてくれ」
お願いだ。もう厄介になるようなことはしないでくれ
調子が狂うんだ
するとAが
『あぁ！降谷さんにもう会えないなんて！死んじゃう！』
「…風見、車を出せ」
これ以上一緒にいる訳には行かない
誰がどこから見ているか分からないからな
車を走らせること数分後
風見が口を開く
風「…降谷さん、何だか機嫌がいいですね」
ミラー越しに目を合わせてくる風見
「…変なことを言うな。黙って運転しろ」
とは言うもののいつもより柔らかい声質の降谷だった
降谷side終了
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 374人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
歯茎 - おめでとうおめでとうおめでとうおめでとうおめでとうさいこうでした！！、 (10月15日 8時) (
レス) @page28 id: 71e3afebe3 (このIDを非表示/違反報告)
花 - わかちゃさん» 本当に嬉しいです！😍ありがとうございます！！！コメントいっぱい書きます！！名作をたくさん書いているわかちゃ様、これからも応援してます！💕追記 いつもコメント返信お疲れ様です。ありがとうございます！！！！ (2023年4月15日 14時) (レス) id: 9276019969 (このIDを非表示/違反報告)
わかちゃ(プロフ) - 花さん» キュンキュンして下さりありがとうございます！花さんにそう言っていただけるとより一層嬉しいです♡是非是非これからもコメントお願いしますっ！花さんのコメントを楽しみにしていますね♪ (2023年4月15日 14時) (レス) id: b355fc481c (このIDを非表示/違反報告)
花 - コメント失礼します！夢主ちゃんが一途で凄く可愛いです！ちょっとすれ違ってるのもキュンキュンしました...やっぱりわかちゃ様のお話大！好きです！！！これからもコメントしていいですか...？ (2023年4月15日 8時) (レス) @page25 id: 9276019969 (このIDを非表示/違反報告)
わかちゃ(プロフ) - ぴかそさん» ありがとうございます(^-^)更新がんばりますねー！ (2023年4月12日 17時) (レス) id: b355fc481c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：わきゃめサラダ | 作成日時：2023年2月13日 1時
