私にもスマイル下さい【降谷零】

第六話 ページ8

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あれから一週間

…何も事件に巻き込まれず降谷さんに会えなかった



いや、巻き込まれないことはいい事なんだけどね？

いつもだったらすぐ巻き込まれるのに……



そろそろ降谷さん忘れて新しいイケメンを探そうかな？






蘭「ちょっとA！聞いてるの？」


『え？…ごめんごめん！何だっけ？』


園「だーかーら！今、ポアロに超イケメンが居るんだって！」


なぬ！？イケメンだと！？


『まじで！？私が行っていない間にそんな大事件が！？』


園「そーなのよ！きっとAのタイプだと思うわ！」


『きゃー！園子先輩！一生ついて行きます！』


本当にタイミングが良い

園子大好き


蘭「もう！そんなホイホイ行くから騙されるんでしょ？」

心配そうな顔をする蘭



『だって！！将来相手が決まっている蘭たちとは違って私は相手がいないの！』

蘭は新ちゃんでしょ？園子は京極さん…


何で私だけ相手がいないの？



園「まぁ、大丈夫よ！A、顔は良いんだから！」


『知ってる…てか、顔だけ！？』


蘭「ふふ、中身もいいわよ？…口を閉じてれば」

最後は若干小声になる蘭



『親友二人にここまで言われたら私の心はズタボロです』

そう言いショックのあまり二人に思い切り抱きつく



園「ほら！落ち込まないの！もう着いたわよ！」

そんなAを軽くあしらう園子

しかし落ち込みは取れず二人に抱きついたままズルズルとお店に入って行く



「いらっしゃいませ！…あ！蘭さん達！…と後ろの方は？」


？…イケメンかな？

でも今は友情が欲しい


と、思いつつも顔が気になるので後ろからヒョコっと顔をのぞかせる




…？




もう一度隠れ、数秒後また顔をのぞかせる



蘭「…？A？」

園「何してんのよ！ほら！あの人がさっき言ったイケメン！安室さんよ！」



…？

安室？降谷じゃなくて？



てか、安室…さんも固まってるし絶対降谷さんじゃん


えどゆこと？




訳が分からず安室と言う男に声を掛ける


『え…あなたってふr』


「初めまして！！僕の名前は安室です！安室透です！！」

やたらと安室を強調する降谷さん


いや絶対降谷さんだって


てか何でそんなニッコニコなの？

冷たい表情の降谷さんどこに行った

あ、今安室さんか



そんなことを頭の中でグルグルと考えているといつの間にか席に案内され座っていた



…とりあえず降谷さんって言葉を出して欲しくないんだよね？多分


イケメンの望みだ！
希望通り黙り通そう！！

そう心に決めたAだった

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