放課後の大事件 ページ36
sha視点
トントンの初めての想い、
ショッピ君の一途な本音、
兄さんの温かい優しさ、
ゾムの飾らない信頼の言葉。
これまでの事全てを俺の力の糧として、放課後の賑やかな雰囲気に包まれた廊下を走り抜ける。
理由はもちろん、Aちゃんを追いかけるためだ。
今日はラッキーな事に野球部と合唱部の両方休みらしい。
これはチャンスだ。
本人に直接聞きに行く。
いじめられている事、その犯人の心あたり、それはいつから始まったのか……。
全部聞いてやる！
全部聞いて、全部受け止めて、全部解決したる！
待っとけよ……！！
俺は野球部の重い鞄を揺らしながら階段を下り、靴を履き替えて玄関を抜ける。
すると少し離れた場所にAちゃんはいた。
学校の外壁に沿うようにある、手入れの行き届いた花壇を見つめながら立っていた。
やはり表情は暗く、花を見ているようで見ていないような感じだった。
sha「(おった！)
おーい、Aちゃ……」
見つけた瞬間上げた俺の声は、途切れた。
視線を彼女ではないところに奪われたからだ。
……彼女の頭上の遥か上。
階数で言うところの三階の位置にある窓。
そこから、両腕が伸ばされていた。
制服からして女子生徒だろう。
何よりその腕の先…手にしていたのは、綺麗なピンク色の花が植えられた、素焼きの植木鉢。
これから起こる出来事など、容易に想像できた。
sha「……っ！！！」
俺はいつの間にか走っていた。
考えるより先に、体が動いていた。
鞄を投げ捨てて全速力で彼女の元に走る。
そして走り寄ってくる俺に目を丸くしながらもこちらを見つめる彼女。どうやら頭上の危機に気づいていないようだ。
『ど、どうしたのシャオr』
俺はその言葉を無視して彼女を抱きしめながら、走ってきた勢いのまま地面に滑り込む。
彼女の体、特に頭を支えながら俺が下敷きになるように滑り込むと、先程いた位置からガシャンッ！！と何かが壊れる音が聞こえた。
sha「…いってて……。」
『…っシャオロン君？なんで急n……あ………。』
彼女は俺の腕から離れ、音のなった場所を見つめると、言葉を失う。
俺も体を起こしながら同じ場所を見ると、想像通りの光景が映った。
ぐしゃぐしゃに割れた植木鉢。
せっかく咲いていた花は生きる場所を失った事を理解したかのように萎れていた。
もしこれがあのまま彼女に当たっていたら……。
そう思うと、眉をしかめずには居られなかった＿＿。
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さくじゅん@踊り子 - 待って(゜Д゜)続き気になるんだけど。しかも推しのシャオちゃんの出番が多くて嬉しい(´>∀<｀)これからも頑張ってください！ (2020年2月15日 10時) (
レス) id: 602c6ae22d (このIDを非表示/違反報告)
まるまるのし(プロフ) - ゆきなさん» コメントありがとうございます！！返信遅くなって大変申し訳ありません！！！そうですね、この夢主ちゃんの強さに、彼も惹かれているのでしょうか。これからもちょっとずつ頑張ります！ (2019年12月2日 0時) (レス) id: 99fe4741e4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 夢主強いですね…私なら身投か学校をやめてます。これからも無理せずに頑張ってくださいね！楽しみにしてます。、 (2019年11月26日 0時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
まるまるのし(プロフ) - 夜月雪咲さん» コメントありがとうございます！！続き頑張って書きますので、お楽しみに！ (2019年10月14日 22時) (レス) id: 99fe4741e4 (このIDを非表示/違反報告)
夜月雪咲(プロフ) - こういう作品大好きなんすよぉ…←大好物続き楽しみです！ (2019年10月14日 8時) (レス) id: d7ac20ddf7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まるまるのし | 作成日時：2019年6月29日 20時
