ぎゅうっ ページ35
目の前の我妻は憎々しげに顔をしかめた。
はい？なんでそんな顔するのかな？？？
怖い怖い怖い。
目の前のこいつが分からないいい。
私が固まっていると、竈門君が助け舟を出してくれた。
｢善逸、離れろ。Aは体調が悪いんだぞ｣
竈門君が我妻の腕を掴むと、我妻は私の肩からぱっと手を離して申し訳なさそうな顔をした。
ありがたい！！
私は竈戸君の言葉に続けて、こう言った。
｢ごめんね我妻君。私具合悪いから、もう行くね｣
ばいばい、と手を振って小走りで昇降口へ向かった。
△
｢はあ……｣
公園のベンチに腰を下ろした。
真っ昼間に女子高生が公園にいるのは我ながらやばいと思うけども。
疲れたからとりあえず座る。
｢どうしたの？｣
声をかけられて、咄嗟に声を上げる。
｢どうもしませんよ！！！｣
声をかけた人の方を向いたら、驚いた。
｢環ちゃん！｣
｢恋柱様！｣
二人同時に言った。
現代服を着ていたから分からなかった。
この桜餅色の髪は間違いなく恋柱様だ。
｢環ちゃん！！！｣
｢ぐふぇ！！｣
恋柱様にぎゅうっと抱きしめられた。
恋柱様のやわらかいお胸が当たって、ドギマギしてしまう。
おっきい。やわこい。いい匂いする。
｢環ちゃん……｣
恋柱様が鼻をすする音がした。
私がとてもくだらない事を考えている間に恋柱様が泣いている！？！？！？
｢恋柱様、泣かないでください。環はここにおりますよ｣
ぽんぽん、と背中を優しくたたいた。
ゆっくり恋柱様は腕を緩めて、私と向き合った。
｢……お名前、なんて言うの？｣
急にそんな事を聞かれてぽかんとしたけど、にっと笑って答えた。
｢環Aです｣
そういえば前世でも恋柱様、私の名前知りたがってたよな〜〜。
私が言わないとぷくっと頬を膨らませて、めちゃめちゃ可愛かったな〜〜〜。
恋柱様は涙でうるうるした丸い目を大きくさせて、首を傾げた。
｢Aちゃん……？｣
｢はいっ｣
勢いよく頷く。
｢Aちゃん…｣
｢はいっ｣
｢連絡先交換しよ…？｣
｢もちろんですっ｣
勢いよく携帯電話を振りまくった。
その後少し話をしたら、恋柱様は近くの美大に通う大学生らしい。
あ、蜜璃さんって呼ぶんだった。
今はもう柱じゃないから名前で呼んでってぷりぷり怒りながら言ってた。可愛い。
最後に、週末に一緒にお茶する約束をして別れた。
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彩羽_Iroha.(プロフ) - 雛子さん» そうだったのですね…！教えて頂きありがとうございます！これからも応援しています！良かったら仲良くさせていただけませんか…？m(*_ _)m (2019年11月5日 0時) (
レス) id: 5b9a02ba17 (このIDを非表示/違反報告)
雛子(プロフ) - 彩羽_Iroha.さん» ありがとうございます！背景画像の水玉模様のことでしょうか？？デザイン設定の背景画像で選んでます！これは2ページ目にあります〜 (2019年11月4日 18時) (レス) id: 3004313f3e (このIDを非表示/違反報告)
彩羽_Iroha.(プロフ) - こんにちは！はじめましてです。内容も最高でした、やっぱりキメツ学園いいなあ〜。ちなみになんですけど、背景のやつってどうやってますか、？ (2019年11月1日 23時) (レス) id: 5b9a02ba17 (このIDを非表示/違反報告)
雛子(プロフ) - 鬼滅Loveさん» 笑ってくださって嬉しいです（照）頑張ります！！ (2019年9月2日 23時) (レス) id: 3004313f3e (このIDを非表示/違反報告)
鬼滅Love - え？なんですか？最高すぎません？笑いすぎてお腹痛いです！続きが早く見たいです！頑張ってください。 (2019年9月1日 23時) (レス) id: 001f58aed0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雛子 | 作成日時：2019年8月7日 16時
