コンビニスイーツは定期的に食べたい ページ12
「ふがっ!?」
スマホが顔面に落ちてきた。
うたた寝しかけていたようだ。
……家に帰って、改めて色々考えてしまって疲れた。
私の他にもゆうちゃんが前世の記憶を持っている。
となると、他にも持っている人はいるのではないだろうか。
今一番怪しいのは禰豆子ちゃんだ。
今更考えてみると、初対面の人にあんなタックルするか??
まだ全然禰豆子ちゃんの事を知らないから、確証はないけど、普通はしないだろう。
前世の記憶があって、私の事を覚えているのかもしれない。
禰豆子ちゃんに覚えてもらえてるのは問題ない。
むしろ大歓迎。最高。
けど他にもいそうな気がするのが問題だ。
「要注意だなあ」
小さく呟いた。
と同時にそれをかき消す音量でおなかが鳴った。
「……コンビニ行こう」
腹が減っては何とやらという言葉があるしね。
△
ホクホク顔でコンビニを出た。
新作のスイーツを買ってしまったよ。
「幸せ〜………あれ」
どしゃ降りの雨が降っていた。
来た時は降っていなかったのに。
しまったなあ、傘持ってないんだけど。
ビニール傘買おうかな、走ればいける気もする。
とりあえず店内に戻ろうとした時、隣に男の子がいる事に気づいた。
その男の子は誰かに電話をかけようとしていて……けど途中で画面が真っ暗になった。
「あ」
その子はしまった、という感じの声を漏らして、黙々と携帯電話をしまった。
「あ、あの、貸そうか?」
堪えきれずに声をかけた。
いや切なすぎるだろ!!
男の子はぱっと顔を上げた。
その子の顔を見て驚いた。
せ、千寿郎くんんんんんんんん!?!?!?
ほっ!?ほえ!?!?
千寿郎君も突然話しかけられて驚いたのか、大きく目を見開いた。
そしてぽろぽろ泣き始めた。
「え!?あ、ごめんね!怪しくないよ!!」
一番怖がらせてる原因と思われる瓶底眼鏡を取って、しゃがんだ。
しかし、なぜかさらに千寿郎君の涙の量が増えていく。
あたふたしていると千寿郎君が口を開いた。
「ごめんなさいっ、なぜだか、すごく懐かしくて…」
その言葉に頭が真っ白になった。
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彩羽_Iroha.(プロフ) - 雛子さん» そうだったのですね…!教えて頂きありがとうございます!これからも応援しています!良かったら仲良くさせていただけませんか…?m(*_ _)m (2019年11月5日 0時) (レス) id: 5b9a02ba17 (このIDを非表示/違反報告)
雛子(プロフ) - 彩羽_Iroha.さん» ありがとうございます!背景画像の水玉模様のことでしょうか??デザイン設定の背景画像で選んでます!これは2ページ目にあります〜 (2019年11月4日 18時) (レス) id: 3004313f3e (このIDを非表示/違反報告)
彩羽_Iroha.(プロフ) - こんにちは!はじめましてです。内容も最高でした、やっぱりキメツ学園いいなあ〜。ちなみになんですけど、背景のやつってどうやってますか、? (2019年11月1日 23時) (レス) id: 5b9a02ba17 (このIDを非表示/違反報告)
雛子(プロフ) - 鬼滅Loveさん» 笑ってくださって嬉しいです(照)頑張ります!! (2019年9月2日 23時) (レス) id: 3004313f3e (このIDを非表示/違反報告)
鬼滅Love - え?なんですか?最高すぎません?笑いすぎてお腹痛いです!続きが早く見たいです!頑張ってください。 (2019年9月1日 23時) (レス) id: 001f58aed0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雛子 | 作成日時:2019年8月7日 16時