#12 ページ13
……○●○……【Aside】
あれから約3週間が経ち｡
明日から夏休みだ｡
今は終業式が終わって､4人で駅前の洋食屋さんに来た｡
「今年の夏は海行きたいし､ｷｬﾝﾌﾟしたいし…｡
予定立ててやりたいこと全部しよ!」
はしゃぐゆっこ｡
湊くんは「いいねぇ」とﾉﾘﾉﾘ｡
「つーか稜歩の知り合いﾎﾃﾙ経営してたよな?海も山も｡泊まりしようぜ!」
「別に構わないが」
少し笑う天沢くん｡
夏休みがきて皆楽しくて仕方がないのだ｡
「Aちゃんは何したいの?」
『んー…花火がしたいなぁ』
「いいね!俺さ､線香花火が一番好きなんだよね」
湊くんの言葉に少し驚く｡
てっきり湊くんは打ち上げ花火の方が好きだと思っていたから｡
『そうなんだ』
「意外でしょ?俺が線香花火とか」
ｹﾗｹﾗ笑いながらｺｰﾗを流し込む湊くん｡
ﾋﾟｱｽがｷﾗﾘと光る｡
『打ち上げ花火の方が好きだと思ってた｡私の勝手な想像だけど…』
「まぁそっちのがｷｬﾗに合ってるしね｡ど派手な感じが」
ｱﾊﾊ､と自分で笑う湊くんに釣られて私も笑う｡
『何で線香花火が好きなの?』
「んー…小さい頃にさ､母さんとした記憶があって…｡
まぁ､まじで小さかったから所々曖昧なんだけどね」
『そうなんだ｡お母さんとの思い出なんだ』
「思い出っつーか記憶の方が合ってるかも｡
思い出なら鮮明に覚えてるもんだけど､俺ほんとに曖昧だし」
『他にお母さんとの思い出ってないの?』
不意に生じた疑問だった｡
私の言葉に一瞬､湊くんの表情が固まる｡
(……?)
「＿＿＿＿動物園とか行ったよ｡それも曖昧だけど」
あの表情はなんだったのか､分からない｡
その後湊くんは「俺の話ばっかじゃん｡Aちゃんが小さい時の話､聞きたいんだけど」と｡
『え､私?私が小さい時かー…』
何を話そうか悩んでいると｡
突然､「＿＿＿＿＿Aちゃん!?」と､聞き覚えのある声がした｡
声の方に振り向くと｡
･
･
そこには驚いている鉄虎くんの姿が＿＿＿＿＿＿＿｡
*
*
……○●○●○……
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まふにゃん - この小説、もっと色んな人に見てもらいたくて、ぴくしｖに転載してもよろしいでしょうか？ (2020年4月11日 22時) (
レス) id: 07e2715aec (このIDを非表示/違反報告)
南 雲 。(プロフ) - 更新、頑張ってください。応援しています！ (2018年5月6日 2時) (レス) id: cf49f61a0c (このIDを非表示/違反報告)
南 雲 。(プロフ) - 思わず先が読みたくなる、素晴らしい作品ですね！続きがとても気になります。 (2018年5月6日 2時) (レス) id: cf49f61a0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさうさ | 作成日時：2018年5月1日 1時
