あの子の血は絶品らしい・・・・ (ページ28)

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ジョット「なら、休んどけ。」

そう言い残して外へ出て言った。

ジョットが外へ出たことを確認したのか

隠れていたナリースが僕のお腹の上へよじ登ってきていた。

ナリース「キュウ～～・・・・」

心配そうに鳴いた

ナリースの頭を撫でながら

僕「心配かけて・・・・ごめんな。」

そう言葉を掛けて起き上がる

ポケットから薬を出し、残りを全部口の中に放りこんだ。

ジョットの用意してくれた水で薬を流す。

僕「はぁ・・・・これでなんとか持つかな。」

少し崩れた執事服を直していると

レン「ナイトっ！！どこにいるのさ！！」

僕を呼ぶレンの声が聞こえた。

僕「レン様、何か御用でしょうか？」

レン「んもぉ！！どこいってたんだよ！！執事だろ！？」

僕「たいへんお恥ずかしながら、道に迷ってしまって・・・・」

レン「全く・・・・、ほら、早くきなよ。」

レン様の後ろを付いていくと

会場ではない扉の前へ

僕「レン様？」

レン「今から女装のショーに出てもらう。」

僕「僕は女装というよりか・・・・」

レン「ナイトのままで出るの！」

僕「は、はぁ・・・・。」

レン「それじゃ、早くね。」

中に入れられた

中にはドレスやカツラ、ハイヒールにアクセサリーが置いてあり

化粧道具も置いてあった。

15分後・・・・

鏡の前に立っているのは紛れもない僕。

真紅のドレス

太もものあたりから入っているスリット

そこから覗く脚

黒いエナメル質のハイヒール

耳には赤い菱形の揺れるピアス

少しキリッとした目

真っ赤な唇

漆黒の長い黒髪

艶やかな毛並みの黒猫のANiMA

僕「なかなかいいじゃん？」

そのまま廊下へ出て曲がり角を曲がると

「うぁっ・・・・！！」

誰かとぶつかった

「ご、ごめんなさいっ・・・・！」

目の前にいたのは僕よりも身長が小さく

黄色いサラサラの髪の毛

クリっとした黒い目

可愛らしい柴犬のANiMAの男の子

ちょっと違うのは

可愛らしいドレスを着ているということ

僕「大丈夫？怪我してない？」

「だ、大丈夫です・・・・」

僕「君もショーに出るの？」

「え・・・・お姉さん・・・・」

僕「あ、ごめんごめん。喋り方変えてたからね。」

「そうなんですか・・・」

僕「君の名前は？」

クリア「クリア・・・です。」

僕「僕はナイト。ブラックレインの一番下っ端だよ。」

クリア「ぼ、僕は・・・ブルースカイ(碧空)の一番下・・・てす。」

僕「わー、仲間！」

クリア「ですね・・・・。」