突き指 ページ10
.
「……よっ…と…」
スパンッとボールがネットに入る
すると、同じチームだった女子達が歓声をあげる
友達「さっすがA!」
「あ、ありがとう……」
雛「文武両道とはこういう人の事を言うのか……」
友達「まぁモテるのも分かるよねー…」
「……?」
首を傾げる
男子「危ない!」
体育館で男女半分ずつでやっていたので、男子の声が聞こえる
隣を見ると、雛がボールに当たりそうになっていた
咄嗟に手を伸ばしてボールを受け止めようとする
「っ……いった…」
指先に思いっきりボールが当たって痛みに蹲る
雛「A!?大丈夫!?ごめん、私のせいで…」
クラスのみんながざわめき始める
御「杠葉!」
御幸くんの声が聞こえて、顔を上げれば私と同じ高さに御幸くんの顔があった
御「……突き指?」
「だ、大丈夫だよ……」
御「悪化したらどうするんだよ。…せんせー、杠葉保健室連れてきまーす」
先生の返答も待たずに、御幸くんは私の手を引いて歩き出す
「ちょ、…御幸くん…!?」
御「痛いんだろ?我慢しちゃダメだろ」
「っ……」
私の顔を覗き込むように見た御幸くんに、顔がだんだん日照ってくる
御「____________だろ」
「え……?今なんて言った?」
御「……なんでもない」
少し曇った顔をしながら御幸くんは前を見て歩いていた
御「(…好きな子が怪我しててほっとける訳ないだろ…)」
62人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みくる(プロフ) - 柚木なずなさん» ありがとうございます!ユーフォ担当だったんですね!ユーフォの音色凄く好きです! (2020年7月20日 17時) (レス) id: 4e9f5b28a7 (このIDを非表示/違反報告)
柚木なずな - キュンキュンありがとうございます!ユーフォ担当だったので、少し登場して嬉しいです!これからも、楽しみにしてます! (2020年7月19日 23時) (レス) id: 94cd216a66 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みくる | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mikuruhomupe/
作成日時:2020年6月6日 15時