喋っちゃった ページ9
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御「……なーんてな」
すぐに悪戯っ子のような顔で笑い出す御幸くん
「なんだ…びっくりした…」
御「はっはっはっ、ごめんな」
優しい顔をして私の頭を撫でてくる御幸くんに、顔が真っ赤になる
ホルンを少し抱きしめる
金属の冷たさが、心地良かった
御「……杠葉は、音楽好き?」
「え?……うん、大好きだよ。」
当たり前の事を聞かれて、迷わず頷く
「……なんでそんな事聞くの?」
不思議に思って、そう尋ねる
御「ん?……なんとなく」
「……?……ぁ…」
御「どうした?」
思い出したように声を上げる私に、御幸くんが顔を覗き込んでくる
「明日、朝練あるんだった…ごめん、もう帰るね。勉強しなきゃいけないし」
御「朝練か……分かった。頑張れよ」
「ありがとう…」
ホルンを楽器ケースにしまって御幸くんに手を振って背を向ける
しばらく歩いて、気分が上がって走り出した
「(喋っちゃった…!やっぱりかっこいいなぁ…)」
自然と口角が上がる
明日は、絶対にいい事が起こる
そう、確信した
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みくる(プロフ) - 柚木なずなさん» ありがとうございます!ユーフォ担当だったんですね!ユーフォの音色凄く好きです! (2020年7月20日 17時) (レス) id: 4e9f5b28a7 (このIDを非表示/違反報告)
柚木なずな - キュンキュンありがとうございます!ユーフォ担当だったので、少し登場して嬉しいです!これからも、楽しみにしてます! (2020年7月19日 23時) (レス) id: 94cd216a66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みくる | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mikuruhomupe/
作成日時:2020年6月6日 15時