【◇】I like you

倉持 ページ15

.




雛side



さっき新田とAが話してるのを見て、御幸がすっごい不機嫌になってた


それくらいAの事が好きらしい


どっちの気持ちも知ってる身からすると焦ったくてたまらないが、私が余計な事をするのもあまり良くないと思う


雛「なんなんだよ…もう早くくっつけよあの2人！！」

倉「うるせーな、静かにしろ木下」

雛「だって！焦ったくて仕方がないんだもん！」

倉「それはそうだけどよ…てかなんで俺と木下は並んで歩いたんだよ」


そう、何故か私と倉持は一緒に歩いていた


雛「だって、新田にA取られちゃったからさぁ…」

倉「お前杠葉以外に友達いねぇのかよ」

雛「倉持お黙り」


隣でヤンキーみたいな歩き方をしながら呆れている倉持を見る


倉「そもそもなんで俺ここにいんだよ」

雛「だって！暗い夜道の中、女の子が襲われたらどうすんの！？」

倉「お前だったら放っておくな」

雛「なんで！？」


まぁ、帰り道に無理矢理連れて来たのは悪いと思っている


でも倉持くらいしかいなかったのだ、使える人材が←


雛「レディファーストだよ倉持！」

倉「お前意味わかって言ってんのか」

雛「レディファーストとはヨーロッパ上流階級における淑女のマナー(女性が先に準備して男性を迎える、女性が先に済ませる、女性が先に退出し男性の会話に加わらない、など)を示した言葉である。時代が下ると、女性の優位性や優先権を示すなど…」

倉「どっから仕入れたんだよその情報」

雛「え？wiki」

倉「死ね」

雛「なぜ！？」

凪→←好きな人

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す