曇りのち晴れ2〈6〉 ページ8
「A?どーしたの」
明らかに様子がおかしいと思ったのか小走りで私の元に駆け寄ってきた。
ユースケが私の顔を除く。
ハッとして見られたくない泣き顔をそらした。
「Aちゃん、なんで泣いてるの?」
そんな優しい声で聞くから、余計涙が出てきて。
「…えええ!ごめんね!泣かないで!…えっとお………きょ、今日ね!すごい面白いことがあって!その、ユーキが!またドジしたんだ!でね!」
一生懸命私を慰めようとしてくれるユースケ。
決して泣いている理由は無理には聞かない。
そんな優しさが、
私、ちゃんとユースケに愛されてる、
って思わせてくれる。
「あはは(笑)」
私が笑うとユースケの必死で一生懸命な顔は、一気に晴れやかになって。
「ギュッ、おまじない!」
なんて言って抱きしめてくれるから、
余計離れられない。
好き。
「ありがとう、ありがとね」
「僕は元気担当だよ!Aの!Aを元気にさせる担当!」
「ありがとう」
「Aありがとうしかいってないよー」
「えへへ本当だ」
「僕ね、Aのこと大好き、もうAしか見れないよぉ〜」
と言って、抱きしめながら私をゆさゆさ揺らすユースケ。
それと同時に、どんどん私の中の曇った空から太陽が出てきて晴れやかにる。
「ありがとう」
「あー!また言った!」
また私たちの晴れやかな生活が始まる。
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しおり - 凄い良かったです。!!コーイチ君イケメンすぎてにやけました(変態かよ) (2018年3月12日 5時) (レス) id: 70f1a63ac3 (このIDを非表示/違反報告)
夏実(プロフ) - しおりさん» はじめまして!リクエストありがとうございます。コーイチ君ですね! (2018年3月10日 10時) (レス) id: 12f9c23838 (このIDを非表示/違反報告)
しおり - はじめまして!タクヤの「始まりはキス」めっちゃきゅんきゅんしました。コーイチのお話をリクエストしたいんですが、良いですか? (2018年3月9日 21時) (レス) id: 70f1a63ac3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なつぴよ | 作成日時:2018年2月28日 14時