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82話 ページ20

昨日は楽しかったなぁ、なんて思いながら朝日を浴びながら身体を伸ばした。
今日は恋にぃにお買い物に誘われていて。
薄々気づいていることがあるけれどコレは確信じゃないから誰にも言わないし言えない。
少し憂鬱な気分になりながらも今日着ていく服を鏡の前で合わせながら考えた。


夜「 A〜,起きて…ってそっか,今日は恋とお出かけだっけ? 」

『 うん,水族館に誘われた 』

夜「 そっか. 楽しんできてね 」

『 楽しめるといいなぁ 』


苦笑気味になりながらも夜にぃに服を選んでもらっていると明日の打ち合わせの内容を夜にぃに伝えるためにパシられてる陽にぃが部屋へやってきた.


陽「 なになに? 恋と水族館? んー…水族館ならロングワンピースのがいいだろ 」

夜「 あ,それならこの黄色の花柄のヤツかわいい! 」

陽「 (夜ってさり気なくマウントとってくるんだよなぁ…) 」

『 夜にぃがそれがいいならそれでいい 』


兄2人を部屋から追い出し服を着替えると確かに自分の顔と合っているではないか.
それなりに小さい時から彼等には面倒を見てもらっているけどやっぱり頼りになるなぁ,なんて思いつつドアを開けてヘアメイクをしてもらう為に共有ルームへと脚を運んだ.


郁「 わぁ〜! Aちゃん,かわいいね! 」

涙「 うん,かわいい 」

海「 この前夜に買ってもらったヤツか! 」

陽「 あ,これ夜が選んだのか!? 」

夜「 うん,似合うと思って 」


皆が頭を撫でて「かわいい」や「大丈夫」を口にしてくれるおかげで本当に大丈夫な気がして.
少し口角がユルユルになりながらもそんな事気にせずに陽にぃがヘアメイクをし始めた.


隼「 大丈夫だよ,A. 未来はキミに優しいからね 」


小さく聞こえた隼さんの言葉を最後に寮の入口へ向かった.

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作者名:ろーずまりー | 作成日時:2018年12月11日 15時

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