77話-明星スバルside- ページ14
やばい,絶対やばい
里津花「 壊れても生きて 期待外れの endroll 何度も折れた 心で僕は続く yeah
息を吸う毎に 錆びていく体だから
剥がれ落ちる僕も 認めて戦うだけだ… 」
なにがやばいって全部がやばい.
鳥肌が立って笑顔をつくる余裕もない.
ウッキーも顔が真っ青だし…うん,わかるよ,世良さんの高音やばいもんね.
そして,この次俺で,その後が大原さん….
はじめて,歌に怖いって感情が産まれた気がする.
「 あっけっほしくん! 」
「 うわぁぁあ!? び,びっくりした…大原さん… 」
空「 へへっ,俺ね明星君の歌唱力って凄いと思うんだ! だから一緒に歌える事すっごい嬉しい! 」
「 は…はい… 」
空「 手は抜かないよ,絶対に 」
さっきまでの笑顔から一瞬で目付きがかわった大原さん.
流石プロだ,切り替えが早い.
「 …っ, 」
北斗「 おい明星 」
「 な,なに!? 」
北斗「 勝ち負けに拘らなくていい. 全力で楽しめ 」
「 ほっ…けー… 」
北斗「 大丈夫さ,お前なら 」
優しい笑顔のはずなのに力強い瞳.
そっか…なにも1人で歌ってるわけじゃない.
サリーも,ウッキーも全力で歌ってくれた.
Edenの4人も勿論全力だ.
「 行ってくる! 」
北斗「 あぁ 」
世良さんの後に歌うなんてこれ以上ないくらいのプレッシャーで.
でも,それでも,俺はAが,みんなが好きだから!
「 聞いてください! WORLD END 」
みんな,聞いて,俺の歌! 俺の全力!
「 世界の終わりで生まれた光…今風の中… 」
みんなの歓声が聞こえる,そうだ,確かに勝負かもしれない.
でもこれってさ,
北斗「「 楽しんだもんがちだ! 」」
曲が終わってホッケーと目を合わせてハモっちゃった.
ホッケーも,サリーも,ウッキーも笑顔で頷いてくれてる.
そんな空気を割るように俺がまだ立っている舞台に少し高めのヒールを履いた大原さんが真剣な顔で出てきた.
空「 …楽しむ事も良いかもしれない. でも俺たちだってそれぞれ思いを抱えて歌ってる. ──────負けるわけにいかないんだ. 大原空で雫,聞いてください 」
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お借りした曲
WORLD END(F/L/O/W/様)
雫(ス/キ/マ/ス/イ/ッ/チ/様)
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作者名:ろーずまりー | 作成日時:2018年12月11日 15時