あれ、逆ハー狙ったんだけど思ったのと違う2【あんスタ】

46話-あんずside- ページ28

「 ひ…ひとまず先生に話そう! 」


重くなってく空気に今はこうとしか言えなかった.
身バレした途端あのAちゃんでさえ無言になって舌打ちをした.
衣更君も頭を抱えながら何かブツブツ言ってるコレは重症.


『 コレ…今日修学旅行どころじゃねぇな. 凛月,おい凛月 』
凛月「 んー…な〜に〜…? 」
『 昨日金閣寺で撮られたの覚えてるか? 』
凛月「 そりゃね〜 」
『 その写真じゃないけどネットにあがって炎上してる 』
凛月「 は? なにそれ 」


ガバッと起き上がった凛月君はAちゃんからケータイを奪いとり口角をひくつかせる.
朔間君もAちゃんも身バレしてしまった以上どうしようもないと言うことは分かっているんだと思う.


凛月「 A,どうする? 」
『 まぁ俺は今日皆と行動できないだろ. 幾ら盗撮された画像とはいえ俺と凛月が写ってる時点で一緒にいるのは無理だ 』
真緒「 あんず,先生に言ってきてもらえるか? 」
「 わ,わかった! 」


男子部屋を出て椚先生の元へと小走りで向かう.
明星君に声を掛けられたけどごめん,今はそれどころじゃない.


「 先生! 」
椚「 知っています. 全く…で? 問題児2人はどこに? 」
「 えーと…朔間君達の部屋に… 」
椚「 分かりました 」


無言の空間のまま来た道を戻っていく.
空気を読んだ明星君は流石に声を掛けてこなかった,今はそれが正しいよ.


椚「 ────では撮影許可は出しましたがこの画像をアップした人物への撮影許可はしていないと言うことですね? 」
『 はい. それどころか俺が凛月を引っ張ってる所を写真に撮られています 』
真緒「 軽く他のツイートも見てみましたが元々Aと凛月のファンだったみたいですね,この人 」
『 FUN 』
椚「 文月さん 」
『 いや吃驚しちゃって. 俺にファンがいることが 』
「 それじゃあ,推しと推しがくっついたって勘違いしてること? 」
『 だな 』


流石に自分の画像はあげてないらしく,完全にAちゃんと朔間君用のアカウントらしい.
今分かってることはこの人はどうやら私達に着いてきたらしく住みは恐らく同じか学校近辺の人.
Aちゃんとは同い年…私達とも同い年ってこと.
そして女子と言うことがわかった.

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