15話 ページ20
廊下を走るのは今日で何回目だろうか。
蓮巳先輩に会わない事が奇跡だ。
前は走ったら「まったく!本当に女性らしくないね!」とかしつこいのがいたからなぁ…。
『なぁ!凛月!なずな先輩見なかったか!?』
「んー…見てないよー」
『そ、か…ありがとな!』
たまたま壁にもたれていた凛月を見つけたのでなずな先輩の場所を聞いたが知らない様子だった。
どこでも寝る彼なら、って思ったんだけどな。
「ねぇ、A」
『っと、なんだ?』
走りだそうとした途端に声を掛けられた。
そういえば昼間なのにどうして凛月はバッチリ起きてるんだろう。
今日Knightsは何も無かったはずだ。
「…Aはさ、自分のせいで傷ついた仲間の屍を積み重ねてその上に立つタイプ?」
『は?』
「それとも、ちゃんと1人1人救っていくタイプ?」
『……何が言いたいのかわかんないけど…俺は人の上に立てる人間じゃないから。プロデューサーなら尚更だ。俺はあんた達アイドルの踏み台になってあんた達を立派なアイドルにする、そんなタイプだ!』
「…そっか、安心した。そんなかっこいいAに俺がプレゼントをあげる♪」
凛月はそういうと俺に近づき俺の手に何かを握らせた。
そのまま凛月は目を閉じ俺のおでこに自分のおでこをコツン、とぶつけ呟いた…いや、伝えた。
「Ma reine,」
『?』
「S'il vous plaît, aidez mon compagnon.」
『!』
「Victoire pour ma reine.」
『…はは、戦争してるわけじゃないのに。それに祈るなら女王にじゃないだろ、女神とかそのへんだろ』
俺の指摘に凛月は微笑んだ。
ファンにも見せたことがない様な笑顔だ。
幼馴染の真緒はこの笑顔を見たことはあるんだろうか。
「女王でいいの。だって神頼みじゃないから。Aが決着をつけに行くんだから。神にはAがいなくなってから祈ってあげる♪」
『なんだそれ…ま、吸血鬼様が神頼みっての変だけどな?』
「俺はいーの♪」
凛月から預かったSDカードをキツく握りしめPCがありそうな教室に道を変えた。
凛月、なずな先輩、もう少し待ってくれ。
絶対に解決するから。
今は傍にいれないけど、ちゃんと2人の傍に誰かいるから。
▲▼
凛月がフランス語話したらもうやばい、泣きそう←
訳は次の話で凛月が喋ってます〜!
※もしかしたら習い始めたばかりなのでおかしい部分あるかもしれませんがどうか目を瞑ってください…!
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ろーずまりー(プロフ) - Knights を護る騎士でいたかったさん» ありがとうございます!画面がなかなか反応しないから気づきませんでした……! (2017年12月13日 22時) (レス) id: e56acca466 (このIDを非表示/違反報告)
Knights を護る騎士でいたかった(プロフ) - 青葉君の名前変換間違ってますよ〜!正しくは[つむぎ]です! (2017年12月13日 22時) (レス) id: 7e00625b4b (このIDを非表示/違反報告)
ろーずまりー(プロフ) - わしゃもさん» 逃げ切れるかは夏目くん次第かもしれない……! (2017年12月6日 21時) (レス) id: e56acca466 (このIDを非表示/違反報告)
ろーずまりー(プロフ) - 脳内パラレルワールドさん» 大丈夫、宙くんには夏目くんという強い味方がいる、はず… (2017年12月6日 21時) (レス) id: e56acca466 (このIDを非表示/違反報告)
ろーずまりー(プロフ) - p−−さん» わ〜ありがとうございます!頑張りますね〜! (2017年12月6日 21時) (レス) id: e56acca466 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ろーずまりー | 作成日時:2017年12月2日 1時