10話-あんずsaid- ページ12
私はAちゃんが大好きだ。
運動ができて勉強もそこそこできるかっこいいAちゃんが何よりも大好きだ。
「馬鹿だなぁ」
Aちゃんに近づく人達を見て嘲笑いながら呟く。
どう頑張ったって彼女の1番には誰もなれやしないのだから諦めたらいいのに。
こんな学校でAちゃんの1番になるのは異性には不可能だから同性である私しか彼女の1番にはなれない。
そんな決まった事を覆そうなんて笑っちゃう。
「なーんてね」
小走りで1年生エリアに向かう私を誰かが見ていたなんて思うわけがない。
▲▼
あの昼休みから放課後になったけど宙君は見つからない。
チャイムが鳴ってすぐ1年生エリアに向かってるのに。
「あぁもう! イライラするなぁ!」
階段を何段か飛ばして降り、生徒玄関に向かう。
すると聞きなれた大好きな声とどこぞの御曹司が仲良さげに話していた。
『へぇ。んじゃ姫はマジでクレープ屋さんに行ったことないのか』
「でもでも!今日A先輩に連れて行ってもらえるから幸せだよっ!」
『そっか! そりゃ良かった!』
「すみません、文月様。お任せしてもよろしいのですか?」
『あぁ。弓弦も忙しいだろ? 姫はちゃん家まで送るから安心しとけって! その代わり今度は弓弦も行こうな!』
「っ、是非」
『約束だぞ! ほら、姫、校門で宙も待ってるし行くぞ〜』
「はぁ〜い!」
────いいな、伏見君。
私なんか帰り道すら誘ってもらったことないのに。
姫宮君だって急に誘ってもらったヤツじゃん。
しかも手まで繋いじゃってさ。
「もっと、可愛いくならなきゃ」
Aちゃんが守りたいって思えるくらいに。
▲▼
クリスマスまで週1.2の更新になります(フリックが阿呆になったので)
あと、少しあんずちゃんを黒い子設定にしたのでシリアスが通りま〜す!←
hit数や星のお礼はやらかしたいの人間なので、クリスマス以降に……!!
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ろーずまりー(プロフ) - Knights を護る騎士でいたかったさん» ありがとうございます!画面がなかなか反応しないから気づきませんでした……! (2017年12月13日 22時) (レス) id: e56acca466 (このIDを非表示/違反報告)
Knights を護る騎士でいたかった(プロフ) - 青葉君の名前変換間違ってますよ〜!正しくは[つむぎ]です! (2017年12月13日 22時) (レス) id: 7e00625b4b (このIDを非表示/違反報告)
ろーずまりー(プロフ) - わしゃもさん» 逃げ切れるかは夏目くん次第かもしれない……! (2017年12月6日 21時) (レス) id: e56acca466 (このIDを非表示/違反報告)
ろーずまりー(プロフ) - 脳内パラレルワールドさん» 大丈夫、宙くんには夏目くんという強い味方がいる、はず… (2017年12月6日 21時) (レス) id: e56acca466 (このIDを非表示/違反報告)
ろーずまりー(プロフ) - p−−さん» わ〜ありがとうございます!頑張りますね〜! (2017年12月6日 21時) (レス) id: e56acca466 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ろーずまりー | 作成日時:2017年12月2日 1時