【ハリポタ】胡蝶の夢を見る7 (ページ7)

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「ごめん、兄貴達は放って置いて。絶対騒ぐから本当は連れて来たくなかったんだ。」

ロンが言った。

「貴方もさっきまで一緒に騒いでいたくせによく言うわ。」

とハーマイオニー。まあ無理もない。
きっと私も元気だったら大広間で大騒ぎしていたことだろう。

「本当に気にしないで。怪我もないし、体調も問題ない…」

横からセドリックが顔を出した。

「本当に？」

「う、うん…」

「君はいつも大丈夫って言うだろう？邪魔なら僕たち帰るよ。」

セドリックはコップに水を注ぐと、私の顔色を伺いながら、それを差し出した。私はありがたく受け取る。

「うん、本当に平気。喉は渇いてるけど……」

ごくごくと水を飲む。
さらに正直に言えばお腹が減っている。

「…君が無事で本当によかったよ。」

「ありがとう、セド。心配かけてごめん。」

「…あ、そうだ。なら、大広間に行こうよ。ご馳走がたっぷりある。」

私のお腹が今にも音を鳴らそうとしているのに気がついたのか、ハリーが割って入って来た。

「うん、そうしようかな。…少し寝たら眠気もおさまったし。」

ベッドから起き上がると、ハリーは嬉しそうに顔を輝かせた。

「なら、新しいカーディガンを持って来てるわ。」

「ありがとう、ハンナ。」

私は汚れた制服を着替え、みんなと一緒に大広間に向かう。そこにはハグリットの姿もあった。

「よかった、戻って来たんだね。」

その宴は明け方まで続いた。