【ハリポタ】胡蝶の夢を見る7 (ページ3)

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今度はダンブルドアが口を開いた。

「わしが一番興味があるのは、ヴォルデモート卿がどうやってジニーに魔法をかけたかということじゃな。」

「な、何ですって？」

「ジニーがそんな…本当に？」

と、ウィーズリー夫妻。
ハリーはジニーが責められないことを理解し安心して話を続けた。

「この日記だったんです。リドルは16才の時にこれを書きました。」

それから、日記のことはハリーとジニーが話をして事件の全貌は明らかになった。

ダンブルドア校長は今回の襲撃をこう結論付けた。
ヴォルデモートが日記を使いジニーを操って起こした事件。

話が終わると、校長はウィーズリー夫妻とジニーを医務室に向かわせ、マクゴナガル先生とスネイプ先生にも祝宴の準備をするよう指示を出した。

そして残った私と、ハリーにロン。
ダンブルドア校長は、今度はハリーとロンを見て言った。

「君たちがこれ以上校則を破れば退行処分にさせざるをえないと言いましたな。」

ロンは口をパクりと開いた。
その心の声を予測するのであれば、しまった！嘘だろ？というところか。

「どうやら誰にでも過ちはあるものじゃな。前言撤回じゃ。二人とも“ホグワーツ特別功労賞”を授与される。それにそうじゃな…一人につき200点ずつグリフィンドールに与えよう。」

二人は顔を輝かせて喜んだ。
しかしハリーは、ダンブルドアがそこで話を途切れさせたのを見て、私を振り返った。

「先生、Aは…」

「さて、」

ハリーの声をダンブルドア校長は遮る。

「さて、ロン。ロックハート先生を医務室に連れて行ってくれんかね？」

ああ、ロックハート先生の存在を忘れてた。
彼はずっと間抜けな顔で、部屋の中をぐるぐると見回していた。

「ロックハート先生、行こう。」

「ロックハート？それは私のことですか？」

ロンはのんびりと歩くロックハート先生を引っ張り、部屋を出て行った。

「さあ、お座り、二人とも。」

私とハリーは顔を見合わせて椅子に座った。
ダンブルドアも腰をかける。

「まずはハリー、礼を言おう。君はわしに真の信頼を示してくれたに違いない。出なければ、フォークスは呼び寄せられなかったはずじゃ。」

ダンブルドアに見つめられ、ハリーはぎこちなく笑った。

「では今度は君の話を聞こうかのう。A。」

私は名前を呼ばれ背筋を伸ばした。

「君はジニーと一緒に連れ去られたことになっておる。しかし、正しくは何があったのじゃ？」

「……」

私はハリーを見た。
レーヴの力のことを、ついにハリーに言わなければならないだろう。説明をするにはどうしてもレーヴの力に触れなければならない。