【ハリポタ】胡蝶の夢を見る7 (ページ14)

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「ありがとう、コリン！お母さんが喜ぶよ！」

コリンは満足そうに去っていった。
私はもらった写真を眺めながら、母のことを考えていた。

早く母に会いたい。
一年ぶりに会える。

同時に少し怖かった。
だって私は…レーヴの血が流れてる。

マグルを蔑み、忌み嫌っていたレーヴの血が。
私なんかが母から愛を受け取っていてもいいのだろうか。

「今日の君、なんだか変だぜ。」

私の隣に腰を下ろしたのは…ジョージだった。

「ジョージ…そうかな、私、いつも通りだと思うけど。」

「いいや、変さ。ずっと上の空なのにニコニコしてる…かと思えば、今度は泣きそうな顔で自分の写真を見てるし…なんだか不気味だぜ。」

「不気味って…」

私は自分の頬を触る。
確かに少し色々考えすぎていたかもしれない。

「…来年度は楽しい一年だといいなって思ってただけ。」

「なんだ、そんなことを考えてたのか？だったらずっと僕らと一緒に居ればいい…なあフレッド。」

フレッドがジニーを押し除けて私の目の前にやって来る。

「ちょっと…」

「さあ、席を変わってくれジニー。僕らのガールフレンドがお呼びだ。」

「別に呼んでないけど…」

「訂正するのはそこでいいのか？」

フレッドがニヤッと笑った。

「あー…ガールフレンドでもない。」

ガールフレンドが欲しいならパーシーを少しでも見習ったらいいんじゃないだろうか。

ジョージは隣からコリンがくれた写真を覗き込んだ。

「その写真がどうかしたのか？なかなかいい写真じゃないか。」

「ああ、いい写真だ。隣にディゴリーが入り込んでなければね…あ、ディゴリーが邪魔なのか？」

確かによく見ると、セドリックが入り込んでいる。
けど、別にそこは気にしていない。

「写真自体に文句はないよ。ただ…お母さんはこれを喜んでくれるかなって思って。」

双子は顔を見合わせた。

「毎月手紙を送ってくるような君の母君が、娘の写真を喜ばないはずがない。」

なんで毎月母から手紙が来ることを知っているんだ…
私は真面目な二人の返答に思わず笑ってしまった。

「なんで笑うんだよ、僕ら真剣に答えたのに。」

「これは冗談じゃないぜ？」

「うん…分かってるよ、無駄な心配してたなって思って。」

そうだ、母は私がなんであろうと、私を愛してくれる。
私がホグワーツに通うようになっても、変わらずそうだったように。

私は何を心配してたんだろう？